ミック・シューマッハーがメルセデスF1で初テスト「シミュレーター作業においてもレースに出る際にも役立つ経験」
スペイン・バルセロナでの2024年用F1タイヤテスト2日目、ミック・シューマッハーがメルセデスのテストを担当、W14を初めて走らせた。
ピレリによる2日間にわたるテストが6月6日にスタート、今回はメルセデスとフェラーリの協力のもとに行われた。初日はメルセデスからはジョージ・ラッセル、フェラーリからはシャルル・ルクレールが参加、2日目にはシューマッハーとカルロス・サインツが2023年型マシンで走行し、タイヤデータを収集した。
2023年にメルセデスのリザーブドライバーに就任して以来、シューマッハーがメルセデスF1カーでテストを行うのはこれが初めてのこと。シューマッハーは152周を走行し、マシンに馴染みつつ、ピレリに対してフィードバックを提供していった。
「最高だった! たくさんのことを学べたし、とても楽しかった」とシューマッハーはテスト後に語った。
「とても有意義な一日だった。やりたいと思っていたことをすべてやり遂げ、計画どおりすべてのテストタイヤで走った。初めてブランケットなしでタイヤの感触を確認できたこともよかった。コース上を走るのは久しぶりだったので、身体的にその影響を感じたけれど、とにかくマシンのシートに戻ってくることができてよかったよ」
この日の作業はピレリのためのタイヤテストだったが、シミュレーター作業でチームに貢献しているシューマッハーにとっては、W14を実際にコースで走らせる貴重な機会にもなった。
「この経験は、僕の役割において間違いなく役立つ。何に目を向け、何に取り組むべきかを、より深く理解することができた。さらに、チームがトラックサイドでどのように作業しているか、どういう手順に従っているのかについても知ることができた。僕が実際にレースに出場することになったときに、この経験は重要な鍵になるだろう」
シミュレーターとコース上のW14の違いについて、シューマッハーは次のように語った。
「シミュレーターで走るのと、実際にコースを走るのとでは、当然ながら違いがある。今は技術の面で100パーセント比較できる段階ではないので、常に違いは生まれるんだ。でも、僕が経験したなかでは、シミュレーターと現実世界が最も近かった。僕はシミュレーターで準備をし、チームは相関性を高めるために大きな努力をしてきた。それが、実際走るときのことの予想をするのに役立った。このチームが8度世界チャンピオンになった理由がはっきり分かる」
シューマッハーは、W14のアップグレードのために働き、さらにスペインGPの週末には、マシンセットアップの改善のために大きく貢献、ともに表彰台に上ったルイス・ハミルトンとラッセルからその仕事ぶりが賞賛された。
「新しいアップデート版パッケージで走ることができてよかった」とシューマッハー。「ローンチパッケージでは走っていないので、直接比較はできないけれど、ドライバーたちからの声は聞いている。今日走ってみて、彼らのコメントの多くについて感じ取り、それに同意することができた。とても順調な一日だったよ」
「シーズンの今後をとても楽しみにしている。今日素晴らしい時間を過ごした。いつかまたマシンに乗れることを期待している。この経験のすべてが素晴らしかった。今回の機会をくれたすべての人たちに、心から感謝したい」
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