元F1王者ロズベルグ、古巣メルセデスが他チームから技術スタッフを引き抜かないことに驚き
メルセデスF1のドライバーだったニコ・ロズベルグは、チームが最近の設計上の問題を考慮してライバルチームから技術スタッフを引き抜いていないことに驚いたと述べている。
F1では最近、チーム間での上級エンジニアたちの移籍が注目された。アストンマーティンは元レッドブルの空力責任者ダン・ファローズを説得し、ファローズは昨年チームに加わった。直近ではマクラーレンが、レッドブルのチーフエンジニアリングオフィサーのロブ・マーシャルが2024年初めからチームに加入すると発表した。またマクラーレンは、フェラーリの車両コンセプト担当チーフエンジニアのデイビッド・サンチェスも引き抜いている。
一方のメルセデスは、組織改善についてはエンジニアリング部門の内部再編に頼っている。マイク・エリオットとジェームズ・アリソンはポジションを交代し、アリソンはテクニカルディレクターの役職に復帰した。
ロズベルグは、メルセデスがパドックにいる上級エンジニアたちをヘッドハンティングしなかったことを“不思議”だと感じた。
「ダン・ファローズは給料が4倍になり、チームの株式も与えられたと聞いた」とロズベルグは『Sky F1』に語った。
「あらゆるチームがレッドブルから才能を獲得しようとしているが、これはF1では普通のやり方だ。こういうことはいつも起こる」
「メルセデスについては、彼らがもう少し積極的に活動しないのが不思議だ」
「トップチームから誰かを引き抜くと、レギュレーションの抜け道の知識も手に入るから、とても貴重だ。これは少し驚くべきかもしれない」
しかしロズベルグは、メルセデスにはエンジニアリングの才能の持ち主がまだ豊富にいることを認めた。レッドブルの圧倒的強さを誇るRB19の大きな決め手となる要素が、最近不注意にも明かされてしまったが、メルセデスの専門知識によってその情報は最大限に分析されて有効に活用されるだろう。
「もちろんメルセデスには素晴らしい才能の持ち主たちがいるし、セルジオ(・ペレス)のクラッシュのおかげでモナコで撮られた写真が、大いに役立っている」と2016年のF1世界チャンピオンであるロズベルグは述べた。
「マシンのアンダーボディの綺麗な写真があるから、彼らはその写真から全体的なCADモデルを作成し、あのマシンが実際にどう挙動しているかをコンピューターですべて正確にデザインできる」
「そのおかげで、レッドブルのマシンをよく理解して学び始めるのがとても簡単になったわけだ」
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