F1カナダGPのバリア延長は改悪だった? FIA、ドライバーからの苦情により再調整「Tボーンされるかも」と角田裕毅
カナダ・モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで開催されているF1第9戦カナダGP。週末を前にターン1のバリアが延長されたが、ドライバーとの協議の結果、再度そこに修正を加えたことを明かした。
カナダGPでは例年、ターン1でオーバーランを喫したドライバーはターン2の先からコースへ戻るようになっていた。
これまでも比較的安全にコース復帰が行なわれていたが、FIAはトラブルによってターン1で止まりきれないマシンがランオフエリアを突っ切ってターン2出口に飛び出てしまうことを考慮して、ターン1の奥に設置されていたバリアを延長した。
その結果、ターン1をオーバーランしたドライバーは、バリアを回る形でコース復帰を果たすか、ランオフエリアでUターンしてターン2からコースへ戻ることとなった。
ただ、この復帰の方法が逆に二次被害を引き起こす可能性があるとして、6月16日(金)のドライバーブリーフィングでは、この件について詳しく話し合いが行なわれた。その際、ベテランのルイス・ハミルトン(メルセデス)は、FIAが考慮するようなアクシデントを見たことがないと指摘したようだ。
早期のバリア撤去も検討されたものの、降雨によりターン1でのオーバーランが多発したグランプリ2日目時点では、設置されたままとなっていた。
しかしFIAは決勝に向けてバリアを調整。バリアの端4mが取り除かれ、ターン2出口から簡単かつ安全にコース復帰が果たせるようになった。
FIAの広報担当者はmotorsport.comに対して、次のように語っている。
「(当初の)変更は、ターン1でコースアウトしたマシンがスピードに乗ってターン2出口を横切り、他のマシンと接触するのを避けるために行なわれた」
「ドライバーとの話し合いの結果、我々はドライバーがより簡単に合流できるような変更を行なっている。今後のイベント開催に向けて、この解決策をさらに改良していく予定だ」
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