メルセデスF1、“追われる側”から“追う側”へ転落も最速レッドブルを追うのは「スリリング」

 

 メルセデスでテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、現在のF1で頂点に君臨するレッドブルを追いかける戦いを、チームは楽しんでいると語る。
 かつて最強チームの座をほしいままにしていたメルセデスは、2022年のレギュレーション変更以降、一転して苦戦。F1の支配者はレッドブルに代わり、今季は同チームのマックス・フェルスタッペンが3年連続のドライバーズタイトル獲得に向けて絶好のポジションにつけている。
 メルセデスは2022年マシンの開発で躓き、2023年もシーズン序盤は苦しめられたが、コンセプト変更によって状況を好転できたと期待を寄せている。
 2シーズンに渡る低迷についてチーム代表のトト・ウルフは、何度も“辛く屈辱的なモノ”だと語っているものの、アリソンはレッドブルを追いかけることがいかに“爽快”なモノになり得るかを口にしている。
「(競争力がないことに)我々は皆、少しムッとするだろう。しかし、彼ら(レッドブル)が勝つたび目にするそうした不満は、反撃すること、週ごとにマシンを改善していくことがスリリングであるという事実によって大きく相殺される」
 アリソンはそう語る。
「彼らは首位の権利を神から与えられた訳ではない。懸命な努力によるアドバンテージによって、彼らはそこに立っている。我々も同じくらい、あるいはそれ以上の仕事ができれば、トップに立てる。それは実際、かなり楽しいことだ」
「頭の中で正しく組み立て、我々全員がそれを実現するために努力するのは、とても爽快なことだ」
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