レースペースに悩むハースF1。オーストリアGPには「部分的なテストセッションのような形」で臨み原因究明へ
ハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、マシンのレースペースの問題の真相を突き止めるために、オーストリアGPには“テストセッションのような”アプローチで臨むと述べている。
ハースのVF-23は予選では印象強いスピードを発揮している。ケビン・マグヌッセンはマイアミGPの予選で4番手に、ニコ・ヒュルケンベルグはカナダGPでドライからウエットへ変わるなか2番手につけるという驚くべき結果を出した。
しかしこれまでのところ、ハースにとってレースはまったく違う状況になってしまっている。タイヤのデグラデーションの問題が絶え間なくドライバーの努力を台無しにしてしてきたのだ。ハースのエンジニアはこの問題に挑み、VF-23がタイヤを酷使する根本的な原因を明らかにしようと懸命に取り組んでいる。
「我々は現在、予選での素晴らしいパフォーマンスと、レースでの芳しくないパフォーマンスについて調査している」とシュタイナーは、今週末のレッドブルリンクでのレースを前に説明した。
「問題を正確に特定しようとしているが、今後のレースでは予選とレースのふたつのセッションの真ん中のどこかに、よりパフォーマンスを向上できるスポットを見つけることになるかもしれない」
「非常に速いのに、レースではそうでもないという相違が起きている理由を見つけるため、懸命に取り組んでいる。いくつか手がかりはある。それがVF-24の設計に影響を与えることは間違いないだろう。当然ながら、その特性を来年のマシンからは外さなければならない」
オーストリアGPはバクーに次ぐシーズン2回目のスプリントの週末であることから、チームは2回レースをすることになる。シュタイナーは、レッドブルリンクでの両レースを、マシンのデグラデーションの窮状に対する潜在的な解決策を模索するためのテストセッションとして使うと述べている。
「我々はこのレースに、部分的にはテストセッションのような形で臨む」とシュタイナーは述べた。
「レースペースに関して試して解決すべき多くのことがあり、いくつかのアイデアがある。今週末には2回のレースがあるので、異なることを試す時間が2倍になる」
「もちろん我々は可能な限り最高のリザルトを出そうと常に努力しているが、レースの日にマシンに何が起きているのか本当に理解するために、ベストリザルトについては妥協するかもしれない」
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