ハミルトン「セットアップ変更が悪影響を及ぼし、トラックリミットを守りづらくなった」メルセデス/F1第10戦
2023年F1オーストリアGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは8位、ジョージ・ラッセルは7位という結果だった。
5番グリッドからハミルトンはスタート直後にランド・ノリス(マクラーレン)の前に出て、4番手を走行。バーチャルセーフティカー導入時にタイヤ交換を行い、4番手を守ったハミルトンだが、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ノリスに抜かれ、5番手に。その間にハミルトンにトラックリミット違反による5秒のタイムペナルティが科され、2回目のピットストップでペナルティを消化。レース後半は7番手を走り、そのままの位置でフィニッシュした。しかしレース後に発表された追加ペナルティで、ハミルトンはトラックリミット違反によりレースタイムに10秒加算されることになり、ラッセルの後ろ8番手に降格された。
ラッセルは、ハミルトンとほぼ同じ戦略で走り、2回目のピットストップ後、ハミルトンの後ろを走行し、9.207秒遅れでフィニッシュ。ハミルトンの10秒ペナルティで7位に繰り上がった。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=8位(71周/71周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム
あまりいい日ではなかった。これほど遅いとは予想していなかった。今週末の自分たちのパフォーマンスに驚いたが、今のところ、答えは出ていない。ただ、このトラックによって、僕たちが集中して改善すべきエリアがいくつか浮き彫りになった。
今週末、リヤエンドが強くないことは分かっていた。それで、フロントウイングのフラップの角度を小さくして、バランスを保とうとした。そしたら、ターン10など、いくつかのコーナーでスライドして、すごく苦しむようになった。これについてはどうすることもできなかった。そういう状況だったから、トラックリミットを守ることが難しかったんだ。2回のピットストップでフロントウイングのフラップの角度を増やしたら、マシンの調子が戻ってきた。それでもまだチャレンジングだったけどね。
(レース後に、フロントウイングのセットアップの影響についてメディアに語り)ラップ終盤の数コーナーで、ほとんどフルロックするようになったんだ。ターン10に入っていくときにはスライドしてしまった。それでトラックリミットで苦しむようになったんだ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=7位(71周/71周)
11番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム
今日は本当にチャレンジングな一日だった。予想していたようなペースを発揮できなかったんだ。
昨日のスプリントの後、今日のグランプリに少しいい結果を期待していた。この後、ここでのパフォーマンスが悪かった原因を探るつもりだ。バルセロナでは飛ぶように走っていた。その時と同じマシンに乗っていたので、今回何が悪かったのかを理解する必要がある。
今このマシンの感触は、僕たちが望んでいるようなものではない。安定しないし、今週末は他のサーキットの時よりも少し悪く感じた。ペースが大幅に悪かったから、真相を解明しなければならないね。
僕たちのパフォーマンスは明らかにサーキットに左右されている。ここでは全然良くなかったけれど、モントリオールとバルセロナでは良かった。シルバーストンはオーストリアよりバルセロナに似たサーキットだから、いい予感がする。来週末のイギリスGPに期待するよ。強くなって戻ってきたいね。
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