クアルタラロ、2023年後半戦に懸念「他チームは成長しているのに僕らには計画もない」

 

 MotoGPの2023年シーズンはサマーブレイクに入った。前半8戦ではドゥカティが圧倒的な強さを見せたが、低迷しているヤマハのファビオ・クアルタラロは、今後の改善計画の欠如をかなり懸念しているという。
 クアルタラロは今シーズン、まだ表彰台を決勝で1回、スプリントレースで1回しか獲得できていない。ランキングでもコンスタントに勝利を重ねて首位に立つフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)から130ポイントも離されてしまっているのが現状だ。
 ヤマハは今年の新型マシンでかねてより要望のあったエンジンパワーの面で一定の改善を見せてきた。しかしマシン全体のパフォーマンス向上にはつながっておらず、むしろその他の開発パーツについてはクアルタラロがひとつも上手く進まなかったと不満を口にしている。
 そしてクアルタラロがさらに懸念しているのは、サマーブレイク明けからの後半戦に向けて、ヤマハが2023年型の開発プランを持っていないということだ。
 9月にはサンマリノGP終了後にミサノでMotoGPの公式テストが予定されている。ただここではクアルタラロの望む2023年型ではなく2024年型の開発が行なわれるため、ヤマハは現在、今季型の開発について「何も計画はしていない」と認めているのだ。
「ミサノテストに関しても、あれは来年のバイクに向けたものだ」と、クアルタラロは語る。
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