下位で苦戦するアルファロメオF1。周冠宇、アップデート積極投入のライバルに開発ペースで肩を並べるのは「簡単じゃない」

 

 F1の2023年シーズンでは、非常に接近している中団グループのF1チームが積極的なマシン開発で毎戦のようにアップデートをマシンに投入することがトレンドとなっている。
 いくつかのチームがそうしたアプローチによって大きな進歩を遂げる中、アルファロメオは開発ペースを維持できておらず、レースリザルトでも下位に沈んでいる。
 これについては、ドライバーの周冠宇も認めている。
 オーストリアGPでアルファロメオは、予選でバルテリ・ボッタスが14番手、周は17番手。決勝ではボッタスがフロントウイングの破損によってレースを棒に振り、周も同様にペースに苦しみ、周回遅れの12位でチェッカーを受けた。
 直近のライバルであるハースは、ニコ・ヒュルケンベルグがスプリントで入賞を果たしたことで、コンストラクターズランキング7番手に浮上。アルファロメオは8番手に後退した上、9番手のウイリアムズとの差は2ポイントと接近している。
 アルファロメオが開発競争の中で十分なアップデートを迅速に投入できていないのでは、とmotorsport.comが周に尋ねると、彼はライバルチームの開発ペースに追いつくことに苦戦していると認めた。
「常に課題になっていることだ」と周は語る。
「比較すると、より大きなチームの多くは複数のアップデートを投入できているのは確かだ。僕らの場合、仮にアップデートがひとつ上手くいかなかったとしても、シーズンの計画がある以上、手持ちのモノで頑張るしかないんだ」
「もちろん、(新規アップデート投入に向けて)僕らも懸命に努力しているけど、簡単なことじゃない。チームにとってはここ数レース、ますます厳しい状況になっている。知っての通り、みんなアップデートを持ち込んできているんだ」
「でもこれは0.1秒台とか0.01秒台の話じゃなくて、0.001秒台の話だ。僕は2度も0.006秒差でQ2を逃しているんだ」
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