ヘルムート・マルコ、“F1タイトルの夢から覚めた”ペレスはもう一度ベストなパフォーマンスを発揮できるはずと主張
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、セルジオ・ペレスの調子が上がったのは、“F1のタイトル獲得の夢”からようやく目が覚めたためだと述べている。
2023年シーズンの強力なスタートを切ったペレスは、シーズン最初の4戦まではフェルスタッペンと勝利を分け合っており、当然ながら世界タイトルを争うだろうと考えられていた。しかしその見通しは、散々だったパフォーマンス不振の時期に打ち砕かれ、必然的にレッドブルでの彼の将来について憶測が飛び交うようになった。
今週末のスパで『Sky Germany』に対し、マルコは不振について言及しながらも、事実関係を明らかにした。
「我々はペレスと2024年末までの契約を結んでいる。彼は世界選手権で2位につけている。我々が行動を起こさなければならない必要が何かあるだろうか?」
「彼は今、世界タイトルの夢から覚めたところだ。そのおかげで、彼はまた可能な限りベストなパフォーマンスを発揮することに集中できるかもしれない」
マルコは、フェルスタッペンを継続的に打ち負かすことは、チームメイトが誰であっても至難の業だと語った。また、マルコによるとフェルスタッペンは今も“過小評価”されているという。
「マックスは過小評価されている。彼は並外れたドライバーだ。彼が今も持っている精神的能力を見ればわかる。彼は私の携帯電話が鳴ったことに無線で気づくくらいだからね!」(スペインGPのFP2でのこと)
「彼には素晴らしい才能とスピードがある。そして彼は頂点に君臨している。彼の隣りにいるのにふさわしいドライバーはいない。フェルスタッペンは、基準がまったく違う。ペレスがマックスの0.3秒以内でなければならないことは、我々の寛大な解釈だ。時にはそれ以上のこともあった」
「ペレスは世界選手権で2位だ。彼にはそれ以上のことは不可能だ。彼は現時点で自分の力を精一杯出している」
マルコはペレスのレーサーとしての資質を認めていたが、ワンラップの速さで抜きん出たことはないと主張している。
「彼は非常に素晴らしいレースをしているし、上手いオーバーテイクもしている。予選でミスをするだけだ。それが常に彼の弱点となっている」
「何年も前の、ジュニア時代のエストリル(ポルトガル)での予選でもそうだった。当時リカルドとペレスはとても若かった。我々は予選走行とロングランをシミュレーションした」
「彼らは最速だったが、ペレスは予選ではそうはならなかった」
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