「W14にはスイートスポットがない」メルセデスF1代表、マシンに手こずるラッセルが自信を失う可能性もあると懸念

 

 メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、ジョージ・ラッセルが最近、ルイス・ハミルトンに比べてメルセデスW14を乗りこなすのに苦戦している理由について考えを明かし、このマシンの際どい特性を強調した。

 ラッセルはドライバーズ選手権でハミルトンに49ポイント差をつけられている。ラッセルは過去3戦でハミルトンを下回っており、予選でも過去7回のうち6回で彼を下回っている。この結果には、ハミルトンがラッセルよりも、メルセデスが最近導入したアップデートにうまく対処していることが示されている。

 しかしウォルフは、ラッセルの苦戦はおそらくW14の際どい特徴に根ざしており、ラッセルの自信をわずかに損なっているのではないかと考えている。

「わからない。これらのマシンは際どい状態にある」とウォルフはF1のサマーブレイクの前にベルギーGPで説明した。

「すぐに調子を崩して自信を失う可能性がある。逆に、スイートスポットに入れば……とは言っても、あのマシンにはスイートスポットがない!」

「しかし次にどう動くか理解できるよう完全に集中できれば、大きな違いが生まれると思うが、こうした状況のどれかにすぐに陥る可能性がある。これは明らかに不利だ」

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2023年F1第13戦ベルギーGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 ラッセルは、スパでのレースをハミルトンよりふたつ下の6位で終えた後、マシンの予測のつかない変化に関して全体的に対処できないように感じたと認めた。

「加速しているときは、物事は少し楽になる」とラッセルは語った。

「ストレスを感じているわけではない。マシンは地面の正しい位置に置かれている」

「シーズン後半には強くなれると確信している。休暇の後で小さなことがいくつか取り入れられるんだ。2番目のチームの地位を確保できると確信しているし、その差をさらに縮めようとしている」

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2023年F1第13戦ベルギーGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

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