「フェルスタッペンには信じられないような成長のプロセスがあった」とマルコ。“レースを読む能力”の高さに着目
レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンの卓越したスキルと能力をもってすれば、コンディションによってはどのF1マシンをドライブしても他の追随を許さないだろうと述べている。
前回のF1第13戦ベルギーGPでは、フェルスタッペンはドライバーズ選手権においてチームメイトのセルジオ・ペレスに125ポイントの大差をつけ、2023年シーズン前半を締めくくった。あらゆる兆候が、フェルスタッペンが3回目のF1世界タイトル獲得に向けて絶え間なく前進を続けることを示している。タイトル獲得は、昨年のように9月の日本GPで達成される可能性もある。
フェルスタッペンはレッドブルのRB19を駆っているが、これはどのような状況でもグリッドで圧倒的強さを誇っているマシンであり、25歳のフェルスタッペンの驚異的な才能を完璧に補完している。しかし雨やミックスコンディションでなら、フェルスタッペンは天才的な才能によってグリッドのどのマシンに乗っても勝てるとマルコは考えている。
「そのようなコンディションでなら、彼はアルファタウリやハースのマシンで、予選でポールポジションを獲得するだろう」とマルコは『Motorsport-Total』に語った。
「マックスはどのマシンでも群を抜いているだろう」
「2020年のマックスと2023年のマックスは、名前が同じであること以外比較することはできない。彼はとてつもない覇権を握っている」
「私は、レースを読むことに最も優れているのは、常に(ルイス・)ハミルトンだと思っていた。彼はタイヤをいたわる。そして今のマックスは、それ以上とは言わないまでも同等になった。基本的なスピードがより優れているからだ」
「彼には信じられないような成長のプロセスがあった」
スパでフェルスタッペンは、F1キャリア45勝目にして今シーズン10勝目を挙げた。また、これは8戦連続の勝利であり、2013年に9連勝を達成したセバスチャン・ベッテルの記録にあと1勝のところまで迫っている。レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1ファンは現在、フェルスタッペンによって一世代にひとつの優れた能力と成果を目撃しているところだと考えている。
「全体的にずば抜けている」とホーナーはマルコのコメントに同意した。
「現在我々がマックスについて目撃していることは、一世代に1回しか見ることのないものだと思う」
「偉大なドライバーたちがみなそうであるように、彼には余分の能力がある。今、我々が彼について目の当たりにしているのは、タイヤを読み取り、レースを読み取り、そこからすべてを引き出す彼の能力だ。見ていて素晴らしい。今彼は絶好調だと思う」
フェルスタッペンは最近、F1における将来についてほのめかし、30代に達したらF1に長く留まる可能性は低いと述べた。マルコは、フェルスタッペンがシーズン末にいきなり終わりにして、他の道に進むかもしれないと示唆した。
「マックスは違っている」とマルコは語った。「いつの日か彼は来て言うだろう。『ありがとう、これで終わりだ』とね」
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