メルセデスF1代表がハミルトンとの2年契約の背景を語る。長期契約に伴う“免責条項”の議論を双方が望まず
メルセデスとルイス・ハミルトンは新たな2年契約について合意に達し、ハミルトンは2025年末までチームに留まることになった。しかし、なぜ両者はより長期の契約を結ばなかったのだろうか?
この数カ月、ハミルトンとメルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフは、彼らの長期にわたる忠誠関係について頻繁に話をしていた。7度のF1世界チャンピオンであるハミルトンは、メルセデスは家族の代わりのようなものであり、何らかの立場で永久にその一員でありたいと願っていると語った。
しかしウォルフは、ハミルトンの最新の契約がたった2年となっている理由を詳しく説明した。それ以上の期間の契約は“免責条項”を盛り込む必要が出てくるが、双方ともその交渉を望まなかったという。
「ここはダイナミックな環境であり、5年契約を締結するということは、彼にパフォーマンスの高いマシンを与えられなかった場合の免責条項について議論する必要が出てくるということになる」とウォルフは先週末のモンツァで『Sky Sports F1』に語った。
「我々はそれを受け入れなかった。我々は、予見可能な将来は2年だと話をした。そのように我々は互いにコミットしている」
ウォルフは、ハミルトンとの最新の契約の期限は、2026年以降もしくはハミルトンがF1を引退した先の未来に、両者が協業することはないという意味では決してないと明言した。ハミルトンはカート時代からメルセデスと提携しており、F1引退後もブランドのアンバサダーとして留まることを望んでいるが、ハミルトンにとってその見通しは明るいとウォルフは考えている。
「まず第一に、彼のチームでの役割は、彼がレースを辞めることを決意しても長期間にわたって続くだろう。両者にとって利益になることなら、ともに留まるものだと私は考えている」
「我々は速いマシンを作る必要があり、速いドライバーを必要としている。非常に有名なサッカーコーチがかつて私に言ったように、優れた選手が他の場所に行きたいと考えたら、それを止めることはできない。だからチームであれドライバーであれ、誰が動きたいと思ったら、動かなければならない」
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