ボッタス「技術的なトラブルでレースはおわり。損傷がひどくなる前に止まるしかなかった」アルファロメオ F1第16戦決勝
2023年F1第16戦シンガポールGPの決勝レースが行われ、アルファロメオの周冠宇は13位、バルテリ・ボッタスはリタイアでレースを終えた。
■周冠宇(アルファロメオF1チーム・ステーク)
決勝=13位(62周/62周)
状況を良い方向に変えるには、アグレッシブな戦略を試すしかないと思っていた。だから、チームと相談して2周目にピットに入り、ハードタイヤに交換することを決めた。それ以降のどこかでセーフティカーが出れば、それを有利な方向に生かせると考えたんだ。このギャンブルはうまく行きそうだった。狙いどおりにSCが出動したからね。
ただ、残念ながらタイミングが少し早すぎた。むしろ、ミディアムでスタートしたドライバーたちに理想的なタイミングで、順位が入れ替わる中で僕らは逆に後退するかたちになった。終盤のVSCでは、ピットインしてソフトに履き替えることはしないという選択をした。何らかの理由で遅れが帳消しになることに賭けたのだが、ここでもまた何も起こらず、終盤にはフレッシュなタイヤを得たドライバーたちにポジションを奪われた。いずれにせよ、特に後方から2台のレッドブルが追い上げてくることを考えると、ポイント獲得は難しいだろうと思っていた。
それでも、自分のレースペースには勇気づけられたよ。僕は実際にトップ10を争っていて、いろいろな条件が少しでも違っていれば、10位以内に入るチャンスはあったと思う。ここまでの一定の進歩には満足してもいいと思うし、今日はこれまで以上に競争力があると感じた。このサーキットで苦戦するのは最初から分かっていた。でも、ここから先のレースでは、さらに何歩か前進できると思う。
■バルテリ・ボッタス(アルファロメオF1チーム・ステーク)
決勝=DNF(51周/62周)
スターティンググリッドの位置、そして予想されたレースペースを考えると、何らかのギャンブルをせざるをえないのは明らかだった。けれども、あのセーフティカーのタイミングは、僕らの戦略を機能させてくれるものではなかった。まだあまりにも早すぎて、レースの終わりまでタイヤが持つことに期待をかけ、ピットに入ってミディアムに交換することはできなかったんだ。
その後も大きな前進はなく、最終的には技術的なトラブルによって僕のレースは終わりを迎えた。損傷がひどくなる前に、クルマを止めるしかなかったんだ。いったい何が起きたのか、正確に理解しておく必要がある。
今日は運にも見放されたが、少なくともアップグレードについて多くを学ぶことができた。これは次の鈴鹿で役に立つはずだ。このパッケージを最適化して、これまでに集めたデータをパフォーマンスにつなげたい。鈴鹿でのレースが楽しみだ。僕の大好きなあのサーキットでドライブするのが待ちきれないよ。
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです