【角田裕毅F1第18戦分析】自己ベストタイム抹消でSQ1敗退。改修されたターン13でのトラックリミット違反を悔やむ
F1第17戦カタールGP金曜日の予選では1000分の4秒差でQ3進出を逃した角田裕毅(アルファタウリ)。マシンの調子は決して悪くなく、多くのドライバーが犯していたトラックリミット違反にも悩まされることはなく、手応えをつかんで土曜日のスプリント・シュートアウトを楽しみにしていた。
ところが、金曜日のセッション終了後に、高速コーナーに設置している縁石に乗った際に受ける振動によって、タイヤの内部でラバーが剥離するという問題が生じていることが確認されたため、国際自動車連盟(FIA)は土曜日になって、ターン12とターン13の縁石に乗らないよう、ターン12とターン13のコース幅を80cm内側に移動させた。
この幅が狭くなったターン12とターン13の罠にはまったのが、角田だった。
改修されたターン12とターン13に慣れるために、特別なフリー走行が10分間行われた直後に開始されたスプリント・シュートアウト。砂塵が舞うロサイル・インターナショナル・サーキットの路面は走れば走るほどタイムが向上する傾向が強いため、多くのドライバーがQ1を突破するしようと最後のアタックに賭けていた。
角田は最後のアタックで1分26秒665で周冠宇(アルファロメオ)を1000分の5秒抑えて、15番手でQ1を突破できたかと思えた。ところが、アタックを終えた直後にトラックリミット違反が科せられ、自己ベストタイムが抹消され、18番手に後退してしまった。
角田がトラックリミット違反をとられた場所は、この日、改修されたばかりのターン13だった。
この結果を角田がいかに悔しがっていたのかは、直後のチームとの無線で怒りを爆発させていたことでもわかる。
なお、スプリント後、角田はリリースを通して、この無線について、次のようにチームに謝罪している。
「SQ1でトラックリミット違反を犯し、その直後に行った無線交信についてチームに謝りたい」
18番手からスタートして、11位でフィニッシュし、スプリントではポイント獲得はならなかった。だが、チャンスはまだある。日曜日のレースでポイントを獲得して、言葉だけでなくレース結果で無線で犯した過ちの償いを果たしてほしい。
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです