レッドブル&HRC密着:着実な2位フィニッシュで戴冠。ホンダにとって初の同一ドライバーによるドライバーズ選手権3連覇
F1第18戦カタールGPで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が土曜日の夜に開催されたスプリントで2位でフィニッシュし、2023年のドライバーズチャンピオンに輝いた。
フェルスタッペンにとって、この日は通常の予定が変更される中で1日が幕を開けた。
事の発端は、金曜日のセッション後にピレリが行ったタイヤの分析で、タイヤのサイドウォール側のラバーと内部のカーカス・コードの間に剥離が確認されたことだ。
ピレリからの指摘を受けたFIA(国際自動車連盟)は、その原因がカタールGPの舞台となっているロサイル・インターナショナル・サーキットで採用されている50mmのピラミッド型の段差のある縁石を高速で通過する際に発生する高周波だと考え、ターン12から13の縁石に乗らないよう、その場所のコース幅を80cm内側に変更した。
このコース変更に伴い、特別なフリー走行が本来予定されていたスプリント・シュートアウトの開始時間である、土曜日の午後4時から10分間設けられ、スプリント・シュートアウトは、当初の予定より20分遅れの午後4時20分から始められた。
このスプリント・シュートアウトでフェルスタッペンは3番手につけ、チームメートのセルジオ・ペレスは8番手に終わった。スプリントはフェルスタッペンがドライバーズ選手権2位のペレスよりも3点多くポイントを獲得すれば、その時点でタイトルが決定するという状況の中でスタートが切られた。
レース序盤はソフトタイヤを履いたフェラーリ勢にポジションを奪われたものの、すぐに挽回。同じミディアムタイヤを履き、ポールポジションからスタートしていたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)には及ばなかったものの、ペレスが事故に巻き込まれてリタイアする中、しっかりと2位でフィニッシュした。
この瞬間、フェルスタッペンの2023年のドライバーズチャンピオンが決定。2021年からの3連覇はいずれもホンダ製のパワーユニットで達成した。レース後の記者会見でホンダに関する質問を受けたフェルスタッペンはこうホンダを讃えた。
「ホンダとの関係は2025年までだけど、僕たちはいまを楽しんでいる。いつも完璧であろうとしている僕に、彼らはいつも寄り添ってサポートしてくれている。僕の心の中でホンダは特別な存在だ。彼らと仕事ができていることをとても誇りに思っている」
ホンダにとっても、同一ドライバーによるドライバーズ選手権3連覇は、今回のフェルスタッペンが初めての経験。ホンダのF1史にまた新しい1ページが刻まれた。
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