フェルスタッペン「モンツァは相性のいいトラックではない」と警戒も、ストレートで速いRB18でチャンスはあると自信
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは今週末のF1第16戦イタリアGPを前に、2年連続のF1世界タイトル獲得へと進むにあたって、5戦連続優勝を目指している。
フェルスタッペンは現在コース上で圧倒的な力を見せているものの、モンツァでのチャンスには慎重になっている。ここは過去、彼にとって相性のいいコースではなかったのだ。F1の伝説的なスピードの殿堂であるモンツァで、フェルスタッペンは表彰台に立ったことがない。昨年は25周目にタイトルを争っていたルイス・ハミルトンとクラッシュした。
今年はフェラーリのホームであるモンツァでもっと幸運に恵まれることを願っているが、フェルスタッペンはこの有名なサーキットで常にチームにつきまとっているかのようなジンクスを克服できるかどうか確信を持てていない。
「どこででも表彰台に立つのはうれしいが、このコースは僕たちにとって決して相性のいいところではないんだ」と木曜日、フェルスタッペンは恒例のドライバー記者会見でメディアに語った。
「僕たちはあのトップスピードを出せた試しがない。もちろん一部のコースではウイングを低くすることで補えるだろうが、ここでは誰もが低ダウンフォースを試すだろうから、そこで行き詰まる。この数年、ここで競争力を発揮することができなかったのは、それが理由だと思う」
「それにこのコースではいつもエンジンペナルティやなんかを消化しなければならなかった。そういうことが役に立つことはないからね」
「今年はいいチャンスがある。シーズンを通して僕たちのマシンを見てみれば、常にストレートで強いことが分かる」
今シーズンのこの時点でチームが快進撃を続けているように見える理由についてフェルスタッペンは、新レギュレーションが導入された2022年シーズンの開幕以降、RB18に加えられてきた改良によるものだと語った。
「今年の初めは、マシンはかなり重量が超過していた。そのためにマシンバランスがうまくとれていなかったのだと思う」
「でも重量が落ちてきたので、僕たちにとってこの数レースは特によいものになった。今ではどのコースでもどのようにパフォーマンスを出すか理解しているが、一部のコースは他のコースよりも力が発揮できる」
フェルスタッペンは連続して好結果を出しており、今年は10回のグランプリ優勝を飾っている。現在ではドライバーズ選手権でシャルル・ルクレール(フェラーリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル)に109ポイントもの大差をつけている。
しかしフェルスタッペンはまだ力を緩めるつもりはない。大差をつけてはいるものの、今シーズンは7戦が残っているので、結果はまだ出ていないと主張している。
「ポイント獲得の点では本当に順調だけれど、まだ多くのレースが残っていることは分かっているし、そこでポイントを獲る必要がある」
フェルスタッペンはスパ・フランコルシャンでのベルギーGPでこれまでのところ最も圧倒的なレースを披露し、チームメイトのペレスも2位につけた。ふたりのドライバーの努力の結果、現在レッドブルはコンストラクターズランキングで135ポイント差をつけて首位にあり、フェラーリとメルセデスがその後に続いている。
「スパと同じようなペースが出せることを期待していく。そうなれば素晴らしいだろう」とペレスは語った。
「でもコースはベルギーとは少々違っていると考えている。もちろん天気もだ」
「僕たちがどのようにパフォーマンスを発揮できるか、面白そうだ。たとえばメルセデスは先週末(のザントフォールトで)、特にタイヤのデグラデーションの点で強みを見せていた。だからこの日曜日は面白いことになるよ」
ペレスは、今シーズンのレッドブルは、特にフェラーリのルクレールやカルロス・サインツと比べると、タイヤのデグラデーションにうまく対処していると認めた。
「その点では僕たちのマシンはかなり優れている。そしてスパでそうだったように、モンツァでもそうなることを願っているけれど、僕たちはダウンフォースの低いウイングを好む傾向がある」
「マシンは、リヤウイングを小さくして走行するとよりパフォーマンスが出るようだ。ここでもまた力を発揮することを期待している」
「さっきも言ったように状況は大きく異なるので、自分たちがどのように対処していくかということにも興味があるね」
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