厳しい数レースを経て再び表彰台に上がったアストンマーティンF1「宿題をこなして戻ることができた」と代表
アストンマーティンF1は、F1第21戦サンパウロGP(ブラジルGP)をフェルナンド・アロンソが3位、ランス・ストロールが5位というダブル入賞で終えた。チーム代表を務めるマイク・クラックは、シーズン後半戦に入りチームがパフォーマンスを発揮できなかったところから復活を遂げたことについて「関係者全員の大きな手柄だ」と賞賛した。
サンパウロGP終盤、最後の瞬間にアロンソがセルジオ・ペレス(レッドブル)からわずか0.053秒差で3位をもぎ取り、その後のアストンマーティンのガレージでは感動的なシーンが見られた。それはこの結果が、表彰台の常連だったアロンソとチーム全体にとってどれだけ意味のあるものかを示していた。これにより、アメリカGPの予選Q1で両ドライバーが脱落するといったチームにとっての非常に厳しい期間にピリオドが打たれた。
チーム代表のクラックは、「気づいてもらえてよかった。我々はなんと強いチームなのだろう」と述べた。
「我々は困難な時期をともに過ごしてきた。ザントフォールトの後は強さのない数レースがあった。離れた場所、時差、暑さ、また結果の出ない多くの作業という、負荷の点で過酷なトリプルヘッダーがあった。そして我々はこのように復活した。関係者全員の大きな手柄だと思う」
さらにクラックは、「コースとファクトリー、キャンパスでのチームワークがあった。灯りが消えることはなかった。その間のことは私を信じてもらえるだろう。そして強いチームにいて互いを信頼して信じ合えば、素晴らしいことを成し遂げたり、信じられないような好転が可能だということが示されている」とチームを称賛。その上で次のように指摘した。
「1週間前、我々はグリッドの反対側にいた。物事が時にどれだけ進展するのか目にするのは素晴らしいことだ。でもメキシコの後、チームとしての我々の反応は、さらに上を目指してギヤを上げていることを示していたと思う」
クラックは一貫して、チームのAMR23の開発路線を守ってきた。たとえアロンソやランス・ストロールが順位を落とし続けても、すべての新パーツがマシンを速くしていると主張した。インテルラゴスでのアロンソの驚異的な表彰台フィニッシュの後、クラックは次のように繰り返し語った。
「我々が行う作業は、外の世界についてではなく、自分たち自身についてのことだ。来年に向けてできる限り多くのことを学びたかったが、そうすると結果が少々犠牲になるのは明らかだ。しばしば犠牲が伴う。この時点で多くのハードワークが行われていたと思うが、我々は『OK、メキシコに向けた最高の構成は何だろうか?』と話した。こうした結果を出すことはもちろん望んでいないからだ」
「そして非常に難しい数レースがあった。『我々が持っている最高のものは何だろうか、そして過去3レースでどうしたら好結果を達成できただろうか?』と我々は話していたが、宿題をこなして、ここに戻ることができたと思う」
「我々は、来年に向けていくつかのことを試す必要があるだろうと公言し、数レースでそのようにした。そして我々はここでこう言った。『今年走ったなかで最高のパッケージはどれだろう?』とね。そして正しいと考えるもののなかから選択し、それがより競争力のあるマシンへとつながっていった」
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