新人ガードナー苦しいデビューシーズンに意気消沈……「KTMの現状は暗い」助けのアップデートを希望

 

 2022年、KTMはプレシーズンテストの段階では苦戦していたが、開幕戦カタールGPでブラッド・ビンダーが2位に入り、インドネシアGPではミゲル・オリベイラが勝利を上げるなど、好調な出足を記録した。
 しかしそれ以来、KTMは安定して上位を走ることができずにいる。サテライトチームのテック3・KTMは今シーズン、ルーキーのレミー・ガードナーとラウル・フェルナンデスを起用しているが、彼らは2022年型RC16は様々な部分で“足りていない”モノがあると語っていた。
 ブガッティ・サーキットで行なわれた第7戦フランスGPの予選で、ガードナーは22番手、フェルナンドは最後尾の24番手だった。結果的に、決勝レースではふたりとも転倒リタイアという苦いリザルトに終わっているが、予選終了時点から「KTMの現状は暗い。ビンダー以外の全員が苦しんでいて、助けが必要だ」と語っていた。
 ガードナーは今シーズンのマシンで苦戦している部分はどこなのかと訊かれると、特定の部分ではなく、様々な領域で足りていないのだと答えた。
「どこでも、だ。コーナリング、減速、加速、そして馬力……ほんの少しのことなんだ。でもそうだね、僕らには助けが必要だ」
 フランスGP予選後に彼はそう語った。
「至る所を駆け回ったけど、無駄な努力だった。本当に機能することはなかったんだ」
「何かをプラスがあっても、何かでロスがある。パッケージをまとめ上げる、というのが無理なんだ。厳しい週末になるだろう」
「何かパーツが必要だ。今の場所から抜け出すことができない。だから何か新しいモノが必要なんだ」
 ただガードナーはKTMが2022年型RC16の改善に向け、開発計画が動いているのか分からない、とも吐露している。
 KTMが十分な仕事をしていると感じるかと尋ねられると、彼は「分からない。分からないんだ」と、答えた。
「開発ラインに何があるのか、何が来るのか僕は知らないんだ。正直、そんなに深いところには関わっていない。もしそうだったら、狂ってしまっていただろうと思う」
 マシンに対する警鐘は、ファクトリーチームのライダーも鳴らしている。オリベイラは「弱点は無いものの、全ての領域で傑出したものがない」と指摘した。
 そして彼は現時点では、結果を残すためにはリスクを冒してプッシュするしかないとも語った。
「もちろん、確実にフィニッシュする姿をみたいなら、それも可能だ。僕らのポジションが上がるかどうなるかは、偶発的な不運によることになるだろう。でもそれは僕らが競技に挑む姿勢じゃない」
「僕らはリスクを冒す必要がある。速く、効果的にそして受け入れられるポジションを得るためには限界以上のライディングをする必要がある。今はそれが唯一の行動だ。予選の結果にかかわらず、ベストを尽くし続ける。17位でも5位でも問題じゃない。そのアプローチが必要としているモノなんだ」
 
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