苦戦続くサインツJr.、フェラーリの”技術的な秘密”も関係?「僕は試行錯誤の最中」

 

 フェラーリのカルロス・サインツJr.は、チームメイトのシャルル・ルクレールと比べてマシンのパフォーマンスを引き出すのに苦労しているが、それには彼の”プライベートな理由”と、技術的な秘密が関係しているという。
 ルクレールは、マシンのトラブルでリタイアを喫するまで、F1スペインGPをリードするなど好パフォーマンスを見せている。対してサインツJr.は、スピンを喫したこともあって表彰台を逃した。
 サインツJr.はオーストラリアGP、エミリア・ロマーニャGP、マイアミGPと3戦連続でクラッシュを経験しており、早く状況を好転させ、チームに良い結果をもたらす必要があると自覚している。
 しかしそのためには、フェラーリの今季マシン『F1-75』の挙動をしっかりと把握することが鍵となる。彼はターンインする際、フロントエンドに十分な信頼感を持てていないようだ。
 具体的にどんなマシン特性に悩んでいるのか訊かれたサインツJr.は、状況は非常に複雑で、簡単には答えられないという。
「とても具体的なことなんだ」
「細かい事なんだけどね。プライバシーやチームの機密事項にも関わることだから、インタビューで明かしたり言葉にしたりするのは難しい」
「昨年のクルマと比べてまだまだ(マシンに慣れていない)なのは、カメラを通して見ても分かると思う。クルマが自分の好みと違って尖りすぎているというのは自慢にもならない。でもそれは自分が合わせるか、クルマをもう少し自分の好みに近づけるか、どちらかだ」
「これらのことには時間がかかるし、知識と経験が必要だ。失敗もするし、試行錯誤もする。そしてそれが、僕が今やっていることなんだ」
 チームメイトのルクレールがマシンを乗りこなし、定期的に優勝を狙っていることから、自分のパフォーマンスが悪く見えてしまうと語った。
「彼(ルクレール)はとても高いレベルでドライブしている」と、サインツJr.は説明した。
「彼はアグレッシブなドライビングで、素晴らしいラップタイムを刻んでいる」
「僕はただただ感心し、ある意味では真似をし、またある意味では、もう少し自分の好みに合わせて速くなるように努力することしかできない。それでいいんだ。ドライバーとしてはそういうプロセスを経て、自分に挑戦していくしかないんだ」
 今の状況が理想的ではないことを受け入れながらも、サインツは事態が改善されることを信じていると語った。
「ポジティブな気持ちと、できるだけ早く状況を好転させたいというモチベーションは持ち続けている」
「簡単なことではないんだ。このクルマを運転し、そのパフォーマンスを最大限に引き出す方法を理解するのに苦労していることは、オンボードやミスを見れば分かるだろう」
「僕のF1キャリアに新しい挑戦を与えてくれた。常識にとらわれずに考え、ドライブすることが必要なんだ。そしてそのためには、犯したミスから学ばなければならないんだ。この状況を打破し、できるだけ早く状況を好転できるよう努力する」
「でも今後、突然良くなることもあると思うし、少しずつ良くなることもあると思うので、気を引き締めていくしかない」
 
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