イタリアGP予選はコンディション改善を待つべきだった? クアルタラロ&エスパルガロが批判

 

 MotoGP第8戦イタリアGPの予選は、当初雨が降るコンディションで開始された。しかし、難しいコンディションでの予選実施には、MotoGP王者のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)らから批判の声も上っている。
 予選Q1開始時にはまだ雨が降っており、ライダーたちはレインタイヤでコースインしていった。しかしQ1後半になると、まだ雨がを知らせるレッドクロス旗が振られているにもかかわらず、ライダーたちはスリックタイヤでのアタックに向かった。
 Q2になると最初からスリックタイヤでのアタックが開始。クラッシュはQ2開始直後の1回(マルク・マルケス/レプソル・ホンダ)しか発生しなかったものの、これは赤旗中断につながる転倒だった。
 クアルタラロは高速なムジェロ・サーキットの性質を考慮すれば、予選をより安全に行なうために開始時間を遅らせるべきだったと主張している。
「今日の午後のコンディションは、本当に危険だったと思う」と、クアルタラロは言う。
「実際に僕らがやったことは、褒められた決断ではなかったよ。レインタイヤで行くべきなのか、スリックタイヤで行くべきなのかが分からないとき、この高速コースに出ていくのは普通ではない」
「僕らはスリックで出ていくよ。雨が降り始めても、(路面が完全に濡れる前は)スリックで行きたがるものだ」
「でも今回、何らかの決定が下ることや、コースに出ていくのを待つことはできなかった。僕にとってはこのコンディションでコースに向かうのは、良い判断ではなかったんだけどね」
「このコースはとても長いコースなんだ。あそこが濡れていれば、こっちは乾いているという状況もあるんだ。すごく速いスピードでコーナーに近づくのに、そこのコンディションが分からないというのは、あまり良い気分じゃないよ」
 こうしたクアルタラロのコメントに同意するのがアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)だ。彼はクアルタラロの主張に加えて、マーシャルポストからの降雨を知らせる旗が混乱を招いていたと語っている。
「予選は本当に、本当に危険だった。僕にしてみれば赤旗モノだった。安全面で、今日は赤旗だったよ」
「インターミディエイトタイヤのない中、特に最初の5分間は怖かった。ターン8や9はとても危険だったんだ」
「何が起こるかはわからなかったけど、Q1後半では雨がほぼ降っていなかくて、ほぼドライだった。それがラップタイムを向上させていた。でもマーシャルはレインフラッグを振り続けていた。ただ実際には雨が降っていない状態だったんだ」
「これは難しいよ。僕らは彼らのことを100%信用しなくてはならないんだ。もし彼らが旗を振っていて、でもアクセル全開でクラッシュしたら、それは自分の責任なんだ。だからとても難しい予選だった」
 一方でこうした批判を一蹴しているのが、予選3番手となったVR46のルカ・マリーニだ。彼は「難しいコンディションだった」と認めつつも、リスクを負うかどうかは自らが選べる要素だと主張した。
「難しいコンディションだったけど、安全に行きたいなら、遅く走ることだってできる。誰も1分46秒台で走ることを強要はしていない」
「僕らは世界でも最高のライダーたちで、ベストなパフォーマンスを出すことが必要だ。特にこうしたコンディションでは、他のライダーがそれをやってくるんだ。だから前方に留まりたければ、それをやる必要がある」
「僕らにとっては良い機会だったよ。誰もがこの瞬間を利用して、ベストなパフォーマンスを出すことが可能だったと思う」
 
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