アロンソ、予選7番手も集中欠きクラッシュ「誇らしいとは思えない」と語る。一方、雨のレースはカオスを予想

 

 F1モナコGPの予選でアルピーヌのフェルナンド・アロンソは、集中力を欠いたことで最終盤にクラッシュを喫したと認めた。 
 アロンソはQ3まで進出、しかも新品のソフトタイヤを2セット残していた。1セット目のアタックでは、他車の多くが中古タイヤでアタックしたこともあり5番手タイムを計測。レッドブルとフェラーリの2強のすぐ後ろ”ベスト・オブ・ザ・レスト”も狙える速さを見せた。しかし最終アタックではミラボーでロックアップ……止まりきれずにウォールに突き刺さった。 
 その結果アロンソは予選7番手。ただクラッシュは喫したものの、アルピーヌがモナコで見せたスピードには勇気づけられたようだ。 
「良かったよ。Q1は想像よりも簡単だったから、Q3では(新品のソフトタイヤを)2セットを使えたんだ」とセッション後にアロンソはmotorsport.comに語った。
「1回目のアタックで5番手だったから、2回目のアタックでは路面の改善もあって5番手も狙えた。でもラップを終えられなかった」
「集中力が切れて、ブレーキをかけるのが遅れてしまった。それでタイヤをロックさせてしまったんだ。今思えば、(ミラボーのアウト側にある)エスケープゾーンも使えたはずだ。コーナーを曲がりきれると感じていたんだけど、曲がりきれなかった」 
「今年はミスするたびに予算制限下でお金がかかってしまうから、まずチームに謝ったよ。受け入れるのは難しいし、僕も自分の予選が誇らしいとは思えない」 
「明日はもっと良い仕事ができることを期待しよう」 
 
 このアロンソと同タイミングで、ミラボーから3つ先のポルティエでセルジオ・ペレス(レッドブル)とカルロス・サインツJr.(フェラーリ)がクラッシュ。これにより赤旗が提示されたため、アロンソはクラッシュを喫せずとも、ラップを完了することは叶わなかっただろう。 
「僕はクラッシュして、ターン5にいると無線を入れたら、エンジニアが『ターン8でクラッシュ。赤旗だ』と言ってきた。だから『心配しないでくれ。僕はもうウォールに刺さっている!』って答えたんだ」 
 アルピーヌは金曜日の時点では、そのミラボー出口でマシンが路面のバンプに反応してバウンドするなど不安定な挙動を見せていた。しかしチームは土曜日に向け、一晩のうちにセットアップを変更。その結果、マシンパフォーマンスが改善されたとアロンソは言う。 
「金曜日は特にフロントエンドとバウンドに悩まされていたけど、土曜日はマシンに少し自信が持てて、プッシュすることができた。セッションごとに成長できたよ」 
「僕らはかなり修正したと思う。僕らの出発点は理想的ではなかった。チームはとっても優秀で、マシンに正しい変更を加えることに関してもとても賢明だった。彼らには拍手を送りたい」 
 決勝レースが行なわれる日曜日は雨の予報となっているが、アロンソとしてはドライコンディションでのレースを期待している。 
「良いレースができると良いね。もちろん、雨が降れば状況は一変するし、何が起こるか分からないけど、サバイバルレースになるだろうね」 
「つまり、カオスになるんだ。みんなにとってはつまらないかもしれないけど、僕としてはドライがいいな!」 
「僕らとしてはレース運びが楽になるんだ。雨が降ったら、全部がギャンブルになる。僕らがツイているかどうか見てみよう」 
 
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