KTMオリベイラ、2023年はサテライトのテック3へ降格? 今季1勝も世知辛いオファー

 

 MotoGP2023年以降に向けたライダーズマーケットは、5月初頭にスズキのMotoGP撤退検討をきっかけに、大きく動き始めた。
 KTMのミゲル・オリベイラは現在、2023年以降の契約が決まっていないライダーのひとりだ。彼は今シーズンも第2戦インドネシアGPで勝利を挙げているものの、現時点でのオファーはテック3への“降格”となっているという。
 既に来年のKTMの一席はブラッド・ビンダーで決定済み。残るひとつのシートに対しては、ドゥカティのシートを失うことが確実視されているジャック・ミラーや、スズキのアレックス・リンスなどの加入とも結び付けられるなど、注目の一席となっている状況だ。
 第8戦イタリアGP初日、オリベイラは現時点でのオファーについて言及。サテライトチームのテック3への降格が提案されているものの、望ましいものではないと語った。
「今週になってオファーされたものなんだ」と、オリベイラはテック3のシートについて語った。
「(テック3のシートは)検討するだろう。でもこれは僕の夢の場所ではない」
 KTMのピットベイラー(モータースポーツディレクター)は、この情報を認め、オリベイラがKTMに留まるためには降格を受け入れる必要があるとも語った。
「つまり、ミゲルには疑問が向けられてしまったということだ。というのも我々はこの件について社内で話し合っているが、彼のテック3へ移籍が決定したというのは事実ではないからだ」
「しかし彼には、我々が他のライダーたちと話をしていて、今年後半にどのライダーをどこに置くかを決めるために、オープンでいたいと伝えている」
「そして彼がテック3へ移籍するチャンスもある。それが私の伝えた全てだ。彼にはこの件を知っておくように言った。我々は彼を留めるためにオプションを使おうとは思っていない」
「彼にはKTMのライダーとしてと留まって欲しいと思っている。しかし彼は(KTM陣営の)4つのシートのうちのひとつに入ることに対して、開かれた姿勢でいることが必要だ」
「この知らせに、彼はあまり満足はしていなかった。だが一方で、KTMのライダーでありたいという、良い反応も貰っているんだ」
 
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