トヨタ8号車のハートレー、3度目のル・マン制覇は「1勝目と同じくらい特別だった」

 

 2022年のル・マン24時間レースは、トヨタがワンツーフィニッシュ。8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮組)が総合優勝した。
 トヨタの2台は今季のル・マン24時間レースの全周回をリード。レースの3分の2にわたって互角の戦いを見せ、20回も首位を入れ替えた。
 しかし首位を走っていた7号車が、コース上で停止しシステムを再起動。ホセ・マリア・ロペスのドライブでピットに戻った後、再起動を2度繰り返したため8号車が決定的なリードを得る事になったのだ。
 ハートレーは、ポルシェに所属していた2017年にル・マン24時間レースを初制覇。トロロッソからF1を25戦走った後、耐久レースに復帰。トヨタのドライバーとして、2020年にもル・マン24時間レースを制している。
 ハートレーにとっては今回がル・マン3勝目となるわけだが、「今回は1勝目と同じくらい良い気分だ」と彼は語った。
「(フィニッシュ)ラインを越えた時は本当に感無量だった。一気に感情が押し寄せたよ」
「僕たちはお互いにプッシュしあっていた。全力を尽くして、(僚友の7号車と)互角の戦いができたんだ。素晴らしいレースだった」
 8号車のフィニッシュドライバーを担当したハートレーは、フィニッシュラインを通過した際、マシンの中で涙が流れたと明かした。
「妻と生後6ヵ月の娘が来ていて、エンジニアが無線で、彼女たちが『ちょうど今見ていたよ』と言ってきた。僕はさらに涙が出てきたよ」
 ハートレーは、マイナートラブルで8号車に後れを取った7号車の小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスにも賛辞を贈った。
「小さな技術的トラブルが起きた、彼らのことを思う。それまでは素晴らしいレースをしていた。僕たち(2台のドライバー)は良い関係を築いているし、大きなリスペクトを持っている」
 ハートレーは、中嶋一貴に代わって加わった平川についても好評価。ル・マンを何度も制する存在になることを示唆した。
「彼にとっても良かったよ。僕たちはすでに彼のことが大好きだ。彼はチームの一員であり、素晴らしいユーモアのセンスを持っている」
「彼はとてもよく働くし、ちゃんとしたドライバーだから、きっとこれが最初の一歩になると思うよ」
 
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