サインツJr.、タイトル争い”復帰1年目”のフェラーリは信頼性トラブルで「少しつまづいただけ」

 

 フェラーリのカルロス・サインツJr.は、ここ数戦チームに信頼性トラブルが続いているものの、タイトル争い復帰1年目のシーズンで「少しつまづいただけ」だと語っている。
 フェラーリは今年、新レギュレーション導入を機に開幕から優勝争いを展開。昨年ドライバーズチャンピオンを輩出したレッドブルを上回るパフォーマンスを見せつけていた。
 しかしフェラーリは予選で一貫した速さを見せつけている一方で、スペインGPとアゼルバイジャンGPではシャルル・ルクレールにPUトラブルが発生し、モナコGPでは戦略ミスにより勝利を失った。サインツJr.もアゼルバイジャンGPでは油圧系トラブルによってリタイアを喫した。
 こうした状況もあり、フェラーリはレッドブルに5連勝を許し、ドライバーズランキングでは現時点でレッドブルのふたりが1−2。コンストラクターズランキングでは80ポイント差と、レッドブルが独走状態に入っている。
 さらに、カナダGPではルクレールがPU交換ペナルティにより、19番手と後方からのスタートを強いられた。
 フェラーリは劣勢に立たされているものの、ドライバーのふたりはこうした状況に冷静だ。
 カナダGPの予選で3番手となったサインツJr.は、フェラーリはタイトル争いに復帰して1年目であり、シーズン序盤は期待以上の結果が出ていたと考えている。
 motorsport.comから、ここ数戦のトラブルについてコメントを求められたサインツJr.は次のように答えた。
「僕らがまた競争力を取り戻すことを目標にシーズンへ臨んでいたという事実を避けて通ることはできない。競争力を高めることで、自分たちの期待さえも上回ることができたんだ」
「そのおかげでタイトル争いに加わることができた。でも、これが(タイトル争いの)復帰1年目だということを忘れてはならない」
「僕らはエンジンのパワーを大幅に改善し、今年のレギュレーションを理解する上でも大きな一歩を踏み出した。でもこの戦いに戻るにはまだかなり日が浅いんだ」
「最近、僕らは信頼性トラブルに悩まされているが、僕としてみればチーム再建の過程で起こることで問題はない。特に僕らはエンジン面で大きな一歩を踏み出したんだから」

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