サインツJr.、マシンへの適応進歩で”優勝候補の常連”に?「恐れず全力でプッシュ出来るようになった」

 

 フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1カナダGPでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と接戦を演じ2位。マシンに対する自信が増したことで、全力でプッシュできるようになったという。
 シーズン序盤、サインツJr.はチームメイトのシャルル・ルクレールと比べて苦戦気味だった。大きく変わった今季のマシンに、なかなか適応することができなかったのだ。
 その上、サウジアラビアGPやエミリア・ロマーニャGP、アゼルバイジャンGPでリタイアを喫し、あまり周回数をこなせなかったことも、サインツJr.がマシンに適応するのが遅くなった一因だろう。
 しかしカナダGPでは、レース終盤にフェルスタッペンを追い回して見せた。F1初勝利ならず敗れたことに落胆しながらも、サインツJr.は「壁から1インチも離れていなかった」と、マシンを限界までプッシュできるようになったことは大きな前進だと語った。
 フェルスタッペンやルクレールに定期的に挑戦できるようになったかと尋ねられたサインツJr.は、次のように答えた。
「そう望んでいるよ。でも数レース前に言ったように、チャンピオンシップのことはあまり考えずに、もう少しレースごとに考えたいんだ」
「サーキットでの走行に集中し、マシンのパフォーマンスと快適性をうまくコントロールできるようにしたい。今回は最初からそれができた。FP1では予選もレースペースも速かった」
「レースでは、バルセロナの時のようにマシンを失うことを恐れることなく、全力でプッシュすることができた。マシンを僕の好みに合うように少しずつ変えてきて、それが上手くいっているようだ」
「でも同時に、もっと多くのサーキットでそうする必要があるし、もっといろいろな種類のコーナーを走らないと、正しいフィーリングは得られないよ」
 チーム代表のマッティア・ビノットも、サインツJr.が優勝候補の常連になったと考えており、コンストラクターズタイトルをレッドブルと争うチームにとって、サインツJr.が頼りになることを示すことが重要だと語った。
「とてもいいレースだった。彼はレースごとに自信をつけ、ドライビングを向上させ、どんどん速くなっている。ハッピーで、よりリラックスしているんだ」
「今後のレースでは、彼が優勝候補であることを証明してくれると確信している。彼の走りにとても満足しているし、チームとしても、彼がとても速いということを知るのは重要なことなんだ」
 ビノットはサインツJr.の改善点として予選を挙げている。カナダGPでも、サインツJr.は雨の予選でフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の後塵を拝している。またルクレールがグリッドペナルティを受けたカナダGPを除けば、サインツJr.は今季これまでの予選全てでルクレールに負けているのだ。
「レッドブルやマックスとこれだけ接戦を繰り広げている中で勝つには、週末を通して完璧でなければならない」とビノットは付け加えた。
「そしてどちらかと言えば、カルロスの予選は完璧ではなかったかもしれない。前にいるのと追いかけているのとでは、確かに問題が違うからね」
 
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