ハミルトン、メルセデスの”実験”は辛かった……「チームも今後はもう少し慎重になるはず」
メルセデスは今シーズン、ポーパシングやバウンシングに悩まされ続けてきており、そんな中でも最大のパフォーマンスを発揮するため、度々実験的なセットアップを行なってきた。しかし同チームのドライバーであるルイス・ハミルトンは、今後チームは「もう少し慎重になるだろう」と語る。
ハミルトンはカナダGPの初日、「比較的極端なセットアップ」を行なう予定であることを明かしていたが、走行後にはこのセットアップは「災難」だったと語った。ただその後セットアップを変更、日曜日の決勝レースでは3位に入った。これはハミルトンとチームにとって、今シーズン最高の成績である(メルセデスの今季最高位は3位/5回)。
ここまで”実験台”となっていることについて尋ねられたハミルトンは、「シーズン後半は、ジョージ(ラッセル)が実験台になるだろうね」と冗談を言いつつも、今後その実験をより慎重に行ない、週末のレースを過度に妨げないようにするべきだと語った。
「前に進もう。実験は週末を通じて邪魔になってしまうこともある。だからあまりにも多くの実験を行なうことについては、もう少し慎重になる必要があると思う。特にドライで走る機会がFP1とFP2だけで、FP3はドライで走れないというような時はなおさらだ」
ハミルトンはカナダGPの後にそう語った。
「この週末から学び、前進するためにより改善することができるはずだ」
「でも日曜日には、本当に素晴らしいペースがあった。それは素晴らしいことだったよ。このマシンでは、いつもそうだったわけじゃない。今日、彼女と少し良い戦いができたのは、良いことだった。彼女でも、彼と呼んでもいいけど、とにかく皆さんがマシンと呼ぶものだ」
ハミルトンは、次のイギリスGPでレッドブルやフェラーリと太刀打ちできる位置まで前進できることを期待していると語った。
「僕は、彼らと戦いたいだけだ」
ハミルトンは、カナダGPで共に表彰台に登ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)やカルロス・サインツJr.(フェラーリ)を指してそう語った。
「最後のセーフティカーが出て、レースが再開された時、僕は彼らと戦い続けることができるのか、そのための方法を見つけることができるのか、それを夢みていた。でも、彼らはとても速かった。とはいえ僕らは、最終的にはそこに辿り着けるはずだ」
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