レッドブル、育成ドライバーのヴィップスとの契約解除「チームはいかなる人種差別も容認していない」

 

 レッドブルは、人種差別的な発言をしたとして、育成ドライバーであるユーリ・ヴィップスとの契約を解除したと発表した。
 ヴィップスは6月21日(火)に行なったゲームのライブ配信で人種差別的な言葉を使ったとされており、レッドブルはすぐさまヴィップスの活動を停止、本格的な調査を進めていた。
 今週末のイギリスGPを前に、レッドブルはTwitterでヴィップスとの契約解除を発表、4年続いたヴィップスとの関係終了を明らかにした。
「ユーリ・ヴィップスが関与したオンライン上の事件に関する調査の結果、オラクル・レッドブル・レーシングはユーリのテスト兼リザーブドライバーとしての契約を打ち切った」
「チームはいかなる人種差別も容認していない」
 今回の発表では、あくまでレッドブルF1チームとの関わりについてしか言及されていないが、レッドブルの公式サイトを見ると、すでにレッドブル育成ドライバーの一覧にヴィップスの名前はなかった。
 ヴィップスは2018年にレッドブルのジュニアプログラムに参加し、2020年からはテスト兼リザーブドライバーとして活動する傍ら、F2に参戦してきた。
 エストニア出身の彼はレッドブルのシミュレータ作業を定期的に担当しており、スペインGPではFP1に出走、F1公式セッションデビューを果たしている。
 ヴィップスはこの事件について、自身のSNSで謝罪。「本日未明のゲーム生配信中に使用した攻撃的な言葉について、謝罪する」と投稿した。
「その言葉は全く受け入れられるモノではないし、僕の価値観や主義を表しているわけじゃない」
「僕は自分の行動を深く後悔しており、これは僕が示したいと思う見本ではない。僕は調査に全面的に協力するつもりだ」
 ヴィップスは今季ハイテックからF2に参戦しており、今週末もシルバーストンでレースがある予定だった。ハイテックは、ヴィップスが今後も同チームでレースを続けるかどうか、まだ発表していない。
 
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