2023年F1第14戦オランダGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

 

 2023年F1第14戦オランダGPの決勝レースにおいて優勝~5位で入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。1位~5位には、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、カルロス・サインツ(フェラーリ)が続いた。

■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=5位(72周/72周)

2023年F1第14戦オランダGP カルロス・サインツ(フェラーリ)

 全体にいいレース運びができて、この難しいコンディションの中でミスもなかった。ただ、最後のスティントでは、土曜日にかなり使い込んだインターミディエイトを履くことになり、防戦一方になってしまった。1周目から最終ラップまで本当に全力を尽くしたけど、この週末の僕たちには、残念ながら5位が望みうる最善の結果だったと思う。

 チームにとって厳しい週末になったが、それでもポイントは稼いで、メルセデスとマクラーレンに対する点差を広げることができた。もっと上を望んでいることは言うまでもない。これからもプッシュし続けるよ。来週末のモンツァはチームのホームレースで、僕も楽しみにしている。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=4位(72周/72周)

2023年F1第14戦オランダGP セルジオ・ペレス(レッドブル)
2023年F1第14戦オランダGP セルジオ・ペレス(レッドブル)

 終盤はとてもついていなかった。最初の判断については正しく行動できた。ただ、雨が突然降ってきて、僕がぎりぎりのタイミングで決断したため、ピットに戻った際にインターの準備ができていなかった。レース終盤、インターに換えるためにピットレーンに入って行ったら、完全に水浸しの状態で、トラクションを失い、ウォールに接触し、少し滑って、制限速度を超えてしまった。

 レース後になるといろいろなことが分かってくる。混乱したレースだったことを考えると、全体的に見て、まずまずの結果だった。チームは、レース中に決断を下す際に、全体像を把握しているものだ。一方、マシンに乗っている僕の方は、すべての情報を持っているわけではない。だから戦略担当者がいて、チームの利益のために、皆で判断を下す。

 今日はペースが良く、表彰台に値するレースをしていた。実現できなくて残念だ。

■ピエール・ガスリー(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=3位(72周/72周)

2023年F1第14戦オランダGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)が3位を獲得
2023年F1第14戦オランダGP ピエール・ガスリー(アルピーヌ)が3位を獲得

 最高のレースだったね! ザントフォールトの表彰台に上ることができてとてもうれしい。チーム全員がこの結果にふさわしい仕事をした。

 ここまでのシーズンに、たくさんの浮き沈みを経験してきた。僕たちはこの結果に値すると思う。

 とんでもないレースで、たくさんのアクションがあり、たくさん難しい判断を下さなければならなかった。でもすべてがうまくいった。意思決定、戦略の選択、ピットストップにいたるまで、すべてがとてもうまく実行された。

 序盤にピットレーンでの速度違反で5秒ペナルティを受けたのはついてなかった。でも最終的には何の影響も受けなかった。僕たちには、これだけ良い結果をかけて戦えるだけのペースがあったからだ。

 最後の数周は、コンディションが難しくて大変だった。でもうまくやり遂げることができたよ。

 今日表彰台を獲得できたことについて、チームの全員にお礼を言いたい。来週末のモンツァを見据えて、ハードワークを続けていこう。モンツァは僕にとって素晴らしい思い出がある場所だ。

■フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(72周/72周)

2023年F1第14戦オランダGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が2位獲得
2023年F1第14戦オランダGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が2位獲得

 激しい感情の渦に巻き込まれるような熾烈なレースを終えて、表彰台に再び上がることができてうれしい。2位とファステストラップというのは、激しい雨と赤旗に見舞われた今日のレースで僕たちが成し得た最大限の結果だったと思う。

 チームがレースをとてもうまく実行してくれた。ザントフォールトの情熱的なファンの前でこの結果を出すことは、大きな意味のあることだ。

 AMR23は今日のすべての状況に良い反応をしてくれて、マシンと協調して走ることができたので、とてもいい気分だった。シーズン序盤に表彰台を獲得していたころよりも、今の方がハッピーかもしれない。7月には苦戦して、表彰台から遠ざかっていたが、これほど強くなって戻ってくることができたので、とてもうれしい。

(終盤のリスタートで)マックス(・フェルスタッペン)を抜くことをもちろん考えた。サイド・バイ・サイドになったら、絶対に遠慮はしなかったよ。でも、100パーセントのチャンスはなかった。

 レースでは時に直感が必要になる。雨が少し降った時に、かなり積極的にアタックした。

 次のモンツァが楽しみだよ。

(レース後のインタビューで語り)ここは特別なトラックで、大勢のファンがいて、彼らのエネルギーに満ちている。

 最後のリスタートで(フェルスタッペンに)仕掛けることを考えた。でも(結果によってはファンの怒りを買って)サーキットから無事に出られないかもしれないと思ったから、2位にとどまったんだ。僕たちが勝つ日はいずれ来る。その時が近づいていると思うよ。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=1位(72周/72周)

オランダGPの優勝を喜ぶフェルスタッペンとレッドブル陣営
オランダGPの優勝を喜ぶフェルスタッペンとレッドブル陣営

 オランダGPでまた勝つことができたことを、心の底から誇りに思う。9戦連続優勝というのは大きな成果だ。そんなことが可能だとは考えていなかった。

 ここを訪れるといつも素晴らしい気分になる。グランプリ前に国歌が流れた時には鳥肌が立った。

 今日は雨が降って慌ただしい瞬間が何度もあった。こういうレースでは冷静さを保ち、正しいタイミングで正しい判断を下すことがすべてであり、僕たちはまさにそれを実行した。

 週末を通して素晴らしい雰囲気だった。ファンの皆と一緒にホームグランプリを過ごすことができ、そのグランプリでの勝利はより特別なものに感じられる。

 大雨が降って、ずぶ濡れになっても、音楽を聞いて踊ったりして、ファンの皆は楽しい時間を過ごしていたようだね。

(レース後の会見で、1周目にすぐにタイヤ交換に入らなかったことについて語り)チームと一緒に考えた。彼らは「雨は降るけれど、インターに履き替えるほどは降らない。数周乗り切れればいい」という風に言ったので、あと1周ステイアウトするという決断を一緒に下した。でも後から考えれば、これは間違った判断だった。そのおかげで間違いなくレースがより面白くなったけどね。

(ポジションを落としたため)その後、何台かのマシンをパスして、トップとのギャップを縮めなければならなかった。幸い数周で追いつくことができた。10秒ぐらいのギャップだったと思う。すぐに追いつけたことが、その後のレースにおいて重要だった。

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