F1分析|レッドブルも困惑。強みだったはずの”タイヤマネジメント”が発揮できず敗戦……そのペースを振り返る
F1オーストリアGPは、フェラーリ勢の圧勝に終わった。
戦前には、今回もレッドブルのマックス・フェルスタッペン有利という見方が強かった今回のグランプリ。実際、予選でもフェルスタッペンがポールポジションを獲得し、スプリントでもトップチェッカー……勢いそのままに、決勝も逃げ切るのではないか……多くの人がそう思ったのではないだろうか。
しかし実際には様相は大きく違った。決勝レースがスタートすると、フェルスタッペンはタイヤのデグラデーションに苦しみ、ペースがみるみるうちに下落。フェラーリ勢にオーバーテイクされてしまい、すぐにピットインすることになった。
その後はフェラーリ勢よりも早め早めにピットインする作戦を展開。これにより苦境を打破しようとしたが、サインツJr.がリタイアしたことで2位を手にするのが精一杯。昨年は1ストップだったオーストリアGPを、3ストップで走破したのだ。
フェルスタッペンがどれほど苦しんだのか、レースペースを分析してみよう。まずは、スプリントのレースペースである。
F1オーストリアGPスプリント ペース推移
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