コルトン・ハータ、アルガルヴェでマクラーレンF1を初テスト「スピードリミッターを解除した時に凄さを感じた!」

 

 コルトン・ハータが、ポルトガルのアルガルヴェ・サーキットで行なわれたマクラーレンF1のプライベートテストに参加。2日間にわたって精力的に周回を重ね、最終的には162周を走破した。
 アンドレッティ・オートスポートからインディカー・シリーズに参戦しているハータは、2019年のデビュー以来、ここまでに7勝と8回のポールポジションを獲得。デビュー1年目にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれたレースでは、インディカー史上最年少優勝を達成している。
 今シーズンからF1は、レギュレーションの変更により前年のマシンを使ったテストを行なうことが許されている。また、シーズン中に最低2回は、ルーキードライバーをフリー走行で走らせることが義務付けられている。
 今回のハータのテストは、このフリー走行での起用の準備として行なわれたモノとみられている。
 F1マシンを走らせたハータは、この日のラップタイムには満足していると語った。
「ラップタイムには満足しているけど、週末に使うモノとは少し異なるタイヤを使った。そしてみんなは、ここはどれほど風が強く、それがマシンにどんな影響を及ぼすのかということについて話している」
「だからラップタイムについて何かを言うのは難しい。でもエンジニアは、それが速かったのかどうかを、データで見て理解することができると思う」
 そう語るハータだが、F1に参戦することができれば、競争力を発揮することができるはずだと語った。
「もちろんだ。その質問に”ノー”だなんて言えないよ。”イエス”と言わなければ、プロのドライバーとはいえない。僕は十分に速いと思う」
「チームが同意するかどうかは分からないけど、時間が経てば分かると思う。そして、マシンに乗るチャンスをもっと得ることができ、それを示すことができればと思っている」
 ハータは今季後半にフリー走行を走り、F1ウィークエンドにデビューすることに興味を持っていると語るものの、もしフリー走行を走ることになったとしても、それは”走行経験”という面ではあまり役に立たないだろうと語る。
「フリー走行を走ることには、もちろん興味を持っている」
 そうハータは語った。
「でもテスト以上に有益だとは思わない。テストでは、サーキットを占有できるような感じだし、ずっと走っていることができる。FP1の60分では、得られないことがあるのは明らかだ」
「でも2022年の最新のマシンを味わって、今回乗った昨年のクルマと比較するのは素晴らしいことだと思う。だから、ぜひFP1を走りたいと思っているよ」
 ハータは初のF1のテストを楽しみ、そしてその加速性能に感銘を受けたと語った。
「まず最初に、ピットレーン・スピードリミッターを解除した時のトルクが信じられないほどのモノだったということだ」
 そうハータはF1マシンの性能について振り返る。
「低い回転数でも、引っ張られるようだった。それが僕にとっては一番のことだった。そしてストレートスピード、加速、ブレーキングもね」
「確かにコーナリングスピードも、インディカーよりかなり速かった。でも加速の凄さなどに比べれば、僕にとってはあまり目立たないことだったんだ」
 なおマクラーレンは、2021年のインディカー王者であるアレックス・パロウが来季から陣営に加入することも発表。この他、アレクサンダー・ロッシやフェリックス・ローゼンクヴィストらも抱えており、非常に力強いドライバーたちが揃いつつある。なおそれぞれのドライバーがF1、インディカー、そしてフォーミュラEのいずれのカテゴリーに参戦するのかは、まだ明らかにされていない。
 
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