F1フランスGPの将来に懸念。契約は2022年で終了、来季以降に“毎年のイベント”として更新される可能性は望み薄
F1フランスGPの将来には深刻な懸念が生じている。ポールリカールのグランプリ主催者とF1の間における現在の契約は、今年のレース後に終了するが、少なくとも毎年のイベントとして契約が更新される可能性が低いのだ。
ニースでのストリートレースについてのうわさもある。F1はニース市のアリアンツ・リビエラ・スタジアム周辺の候補地を検討しているが、当面はこのプロジェクトは実現しないだろう。
アルピーヌのエステバン・オコンにとって、カレンダーから母国のレースが消えるのは残念なことだ。
「まだ何も決まっていないけれど、フランスGPについてはいろいろなうわさや話を聞いた。ステファノ(・ドメニカリ/F1のCEO)の素晴らしいコメントを目にしたよ。基本的に、フランスには将来グランプリを開催する価値があると言っている」とオコンは語った。
「それは僕の考えでもある。フランスでグランプリが開催されるべきだ。グランプリはフランス語だよ! フランスには大きなモータースポーツコミュニティがあるし、最大にして最高のクルマもある。ポール・リカールでのレースがなくなるというのなら、他のレース会場を探すこともできるだろう。ステファノがその件について話しているのを目にして、とてもうれしかった」
フランスGPは、1950年に初めてF1世界選手権が開催されたときの6戦のうちのひとつだ。ランスのストリートサーキットで行われたレースでは、アルファロメオのファン・マヌエル・ファンジオが優勝を飾った。1952年は別のストリートサーキットであるルーアンが会場となり、その後はランスと交代でフランスGPを開催したが、1965年に会場はクレルモン・フェランに移った。ル・マンのブガッティ・サーキットで開催された1967年のフランスGPは成功せず、1971年からレースはポール・リカールとディジョン・プレノワで交互に開催されるようになった。
1990年は、マニクールが7つ目のサーキットとしてフランスGPを開催したが、2009年から2017年までフランスはカレンダーに含まれなかった。2018年にポール・リカールでフランスGPは復活したが、少なくとも今のところは、来週のレースでフランスGPは終わりを告げるように見える。
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