フェラーリF1のサインツ、フランスGPでグリッド降格ペナルティの可能性。前戦のトラブルを受け、新PU投入を検討中
F1オーストリアGP決勝をパワーユニット(PU)トラブルでリタイアしたフェラーリのカルロス・サインツは、チームが今週末のフランスGPで新しいパワーユニットを装着するかどうかを検討中であると語った。新しいエレメントを入れた場合、グリッドペナルティを受けることになる。
サインツは、3番手を走行し、2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を追っている時にパワーユニットにトラブルが発生、コース脇にマシンをとめた。マシン後部から大きな炎が上がり、サインツのF1-75は大きな損傷を負った。
レース直後、マッティア・ビノット代表は、サインツに起きたトラブルは、3戦前のアゼルバイジャンGPでチームメイトのシャルル・ルクレールに発生したものと同じである可能性が高く、フェラーリは問題の解決に懸命に取り組んでいるとコメントした。アゼルバイジャンでルクレールはトップを走行していたが、パワーユニットのトラブルによってリタイアしなければならなかった。
サインツは第11戦の時点で、パワーユニットの7エレメントのうち5エレメントはシーズン中に使用できる基数の制限に達しており、新エレメントを入れた場合、グリッドペナルティを受けることになる。
すでに使用済みのパワーユニットを搭載することでペナルティを受ける時期を遅らせることも可能だが、フェラーリはフランスで新しいパワーユニットを入れるのではないかという推測がなされている。しかし木曜、サインツはチームはそれを検討中だがまだ決断を下していないと語った。
「今も評価を行っている段階だ。すべての選択肢を検討している」と、パワーユニット交換について聞かれたサインツは答えた。
「ここでのオーバーテイク(がしやすいかどうか)の状況をはじめ、熱、タイヤといったすべての要素がどう働くかを確認する必要がある。これから決断を下すことになるが、(パワーユニット交換を)行う可能性があることは明らかだ」
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