Wシリーズ、鈴鹿開催は幻に。「運営上の予期せぬ課題」によりシンガポール戦に変更

 

 2019年に発足し、2022年で3シーズン目(2020年は開催されず)を迎えているWシリーズ。今季は鈴鹿サーキットでの日本ラウンドが開催される予定となっており、日本人ドライバーであるJuju(野田樹潤)の凱旋レースとして注目を集めていたが、このラウンドがシンガポール戦に変更されることが発表された。
 今季のWシリーズは全戦F1のサポートレースとなっており、ここまで5戦が終了している。第6戦はF1ハンガリーGPが行なわれるハンガロリンクで開催され、第7戦はF1日本GPのサポートレースとして鈴鹿で開催される予定だった。しかし、第7戦はその1週間前に開催されるF1シンガポールGPのサポートイベントとして行なわれることになり、それに伴い鈴鹿ラウンドは消滅することになったのだ。
 これについてWシリーズのリリースでは「運営上の予期せぬ課題により」開催地を変更したと説明しているが、motorsport.comの調べによると、この文言はWシリーズ側の都合で開催地を変更したということを意味しているようだ。
 WシリーズのCEOであるキャサリン・ボンド・ミュールは次のように述べた。
「1月に2022年のレースカレンダーを発表して以降、世界情勢は大きく変化しています」
「大いにサポートをしていただいていた日本でレースをしないということは残念でなりませんが、この半年で開催へのハードルは格段に上がってしまい、悲しいことに私たちのような新参の企業にとってレース開催は不可能になってしまったのです」
「Wシリーズが発足してまだ4年も経っていないということを忘れてしまうほど、私たちは大きく前進しました。私たちは、可能な限りサステナブルな方法で成長することを目指していて、シリーズの長期的な利益を念頭においたステップを踏んできました」
「2022年シーズンは、私たちにとって最も重要な市場であるアジアでの初開催に加え、レース数最多を記録するなど、画期的なシーズンとなります。その実現のために協力してくれたF1とシンガポールGPの両方に感謝したいです」
 なお、Wシリーズ初のアジア戦がシンガポールで行なわれた後は、当初の予定通りアメリカのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで第8戦、メキシコのエルマノス・ロドリゲス・サーキットで第9戦、第10戦が開催される。
 
 
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