マクラーレンF1が2023年に向けてピアストリを獲得との報道。リカルドには契約解除の意向を伝える
マクラーレンF1チームが、アルピーヌのリザーブドライバーであるオスカー・ピアストリと2023年の契約を結び、現レースドライバーのダニエル・リカルドとは契約解除に向けた交渉を始めたと、複数のメディアが伝えている。
セバスチャン・ベッテルが今季末での引退を決めた後、アストンマーティンは後任としてフェルナンド・アロンソを選び、2023年からの複数年契約を結んだ。アロンソを失うことを知ったアルピーヌはピアストリを来年レースドライバーに昇格することを発表したが、ピアストリはすぐさまこれを否定、契約上、混乱が生じていることが明らかになった。
『RacingNews365.com』は8月5日、ピアストリは2023年にランド・ノリスのチームメイトとしてレースに出場する契約においてマクラーレンと合意済みであると伝えた。FIA契約承認委員会は、ピアストリとの契約を有しているとのアルピーヌの主張に反し、ピアストリとマクラーレンの新たな契約は有効であると確認したという。
アルピーヌは、ピアストリとの2022年の契約とともに2023年のオプションを有していたが、オプションについては有効期間内に行使されず、そのためFIA契約承認委員会は、アルピーヌとピアストリの間には2023年の有効な契約はなく、マクラーレンが彼と契約を結ぶことは可能であると判断したと、『RacingNews365.com』は述べている。レギュレーションではチームはFIA契約承認委員会の裁定に異議を唱えることはできない。
『The Race』は、マクラーレンは2023年にピアストリを乗せるために、リカルドとの2023年契約を解除するためのプロセスに入っていると伝えた。
アルピーヌは当初、アロンソと1年契約を結び、ピアストリをウイリアムズに1年貸し出すことを考えていた。しかし元F1ドライバー、マーク・ウエーバーが率いるピアストリのマネージメント陣営は、ウイリアムズ行きを不満に思い、アルピーヌが知らないうちにマクラーレンとの交渉を進めた。マクラーレンは不振が続くリカルドを外したい考えを持っていたため、若手有望株のピアストリとの2023年契約をハンガリーGPの週末に結び、リカルドには契約を解消する意向を伝えたという。
リカルドの契約は2023年末まで有効であり、マクラーレンが彼を今季末で外すためには、当初の契約どおりのサラリーを支払うなど金銭面での合意を得る必要がある。リカルドは早期離脱に合意しないこともできるが、自分を望まないチームであと1年走るよりは、他に活躍の場を探す方がいいと考えるかもしれない。
『RACER』によると、マクラーレンは、リカルドが他チームに移籍する目途をつけてから、ピアストリとの契約を発表する予定だという。移籍先としてまず考えられるのは、エステバン・オコンのチームメイトを決めなければならないアルピーヌだ。リカルドは2021年にマクラーレンに移籍する前の2019年と2022年にはアルピーヌの前身ルノーチームに所属していた。しかしアルピーヌは、現時点で、ピアストリとの契約を断念するとは述べていない。
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