クアルタラロ、予選は全力尽くして4番手。レースペースは”トップクラス”と自信

 

 ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGP第12戦イギリスGPの予選で4番手。決勝レースでロングラップペナルティを科されているため、できるだけ上位のグリッドを獲得したいところだったが、これが精一杯だったという。
 イギリスGPの予選は、上位8台が従来のコースレコードを更新するハイレベルな戦いとなり、クアルタラロはポールシッターのヨハン・ザルコ(プラマック)から0.171秒遅れの4番手となった。
 クアルタラロは、最大限の力を出し切った予選だったと振り返り、決勝ではペナルティもあるものの、優勝を目指して戦うことができると確信しているようだ。
 4番グリッドスタートはレースを複雑にするかという質問に対し、クアルタラロは次のように答えた。
「まあ、それはそれだ。僕は今季の予選の中でもベストなラップを刻んだ。これ以上はなかったと思う」
「もっとパワーを出したいと思う時もあるけれど、もうすでに最大限のパフォーマンスを発揮しているんだ」
「FP4での自分のペースにも満足している。アレイシ(エスパルガロ)と中上(貴晶)のクラッシュで黄旗が出ていたから、ラップを終えることができなかったけど、僕の全部のラップが1分59秒台だった。これは本当にポジティブなことだ」
「コースは昨年よりずっと良くなっているし、僕たちの安定性も格段に良くなっている」
「ヨハンのペースは本当に強力で、彼は最速だと思う。でも僕たちのペースも優勝を争うようなものだと思う」
「ロングラップペナルティがあるので、どのポジションでフィニッシュするかは分からないが、少なくとも僕らのペースはトップだ」
 クアルタラロは週末を通してペナルティ消化の練習をしてきたが、エスパルガロはシルバーストンでのロングラップペナルティについて、1回あたり0.8秒程度のタイムしか失っていないことから、「冗談のようなものだ」と感じたという。
 一方で、クアルタラロはペナルティのロスタイムは言われているよりもずっと大きいと主張した。
 ペナルティのタイムロスについて訊かれ「もちろん計算しているよ」と答えた。
「0.8秒しか失わないと思っている人もいるけれど、もっと大きく失っているんだ」
「だから結局のところ、限界に達してクラッシュしたり、またペナルティを受けるリスクを冒すよりは、少しペースを落としてリスクを負わない方がいいということなんだ。コンマ1秒やコンマ2秒で、20周のレースが変わるわけじゃないんだ」
 
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