タイヤのオーバーヒートで失速のクアルタラロ、選択ミスを悔やむ「ペナルティは問題なかったけど……」

 

 ヤマハのファビオ・クアルタラロは、ロングラップペナルティによるタイムロスを最小限に抑えつつも、MotoGPイギリスGPを8位で終えたことにがっかりしていると語った。
 前戦オランダGPでアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)と接触したことにより、ロングラップペナルティを科せられていたクアルタラロは、4番グリッドから好スタート。ポールシッターのヨハン・ザルコ(プラマック)に次ぐ2番手につけた。
 クアルタラロは4周目にペナルティを消化。フリー走行からペナルティの練習をしていたこともあってタイムロスは1.6秒ほどで済み、5番手で隊列に戻ったクアルタラロだったが、ここから厳しいレース展開となった。
 集団の中でのレースで、リヤに履いていたミディアムタイヤがオーバーヒート。徐々にポジションを落としたクアルタラロは、最終的に8位でレースを終えたのだ。
 タイトル争いのライバルであるエスパルガロのひとつ前でのフィニッシュとなったため、チャンピオンシップのリードは1ポイント増え、22ポイントとなったものの、クアルタラロは残念なレースだったと振り返った。
「ロングラップペナルティではもっとロスをすると思っていたけど、それほど悪くなかっただけに残念だよ」
「リヤタイヤがかなりきつくて、他のライダーの後ろにいると全然ダメだったんだ」
「悪夢だよ。1台だけなら問題ないけど、複数台で走っているとリヤタイヤが熱くなってパフォーマンスが低下し、他のライダーとは全く違う走り方になってしまうんだ」
「それに、このバイクでオーバーテイクするのも、悪夢のようだった」
 クアルタラロは、レースでリヤタイヤに使うべきだったのはハードタイヤだったと振り返った。このタイヤは、優勝したフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)を含め、上位を走った他の多くのライダーも使っていたものだったが、ヤマハはフリー走行でこのタイヤを試していなかったようだ。
 クアルタラロは、ハードタイヤを試さなかったことは間違いだったとした上で、もしペナルティがなければタイヤのオーバーヒートは起きず、上位をキープすることができたと考えている。
 ペナルティがなければ、トップをキープできたかと訊かれ、彼は「僕たちの問題は(ペナルティでロスした)距離じゃないから、そうだと思う」と答えた。
「というのも、ペナルティで失ったのは1.5秒だった。それは悪くないんだ」
「もし前にいるのが1台だけだったら、1.5秒失ったとしても問題なかった」
「だけど複数台の後ろにいると、リヤタイヤがとても熱くなってしまった。その理由は……もちろん、他のマシンの熱でリヤタイヤが熱くなりすぎて、パフォーマンスが低下してしまったことは理解している」
「ハードで走ればもっと良くなっただろうが、レースが終わってから話すのは簡単なことだ。僕たちはそれを試していなかったんだ。試さなかったのが失敗だった」
「だから僕たちのミスだった。それが問題だったんだ。このコンディションでは、そのタイヤを使うことがとても重要だったんだ」
 
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