「アプリリア移籍を疑ったことはない」ビニャーレス、2度目の表彰台獲得で自信深める

 

 MotoGPサマーブレイク明け最初のレースとなった第13戦イギリスGPで、マーベリック・ビニャーレスは2位となりアプリリアで2度目の表彰台を獲得。彼はヤマハからの移籍が報われると常に信じていたと語った。
 ビニャーレスは昨年ヤマハとの関係が悪化した後にチームを離脱して、2021年シーズン後半戦からアプリリアへ加入。2022年のオランダGPで初表彰台を獲得することができた。
 イギリスGP予選ではアプリリアで初フロントロウを獲得する速さを発揮。レースも後半にかけて追い上げを見せ優勝争いを演じた末、2戦連続の表彰台獲得となる2位と、いよいよアプリリアRS-GPを乗りこなしていると印象づけるものだった。
 レース後、ビニャーレスはトップチームの一角であるヤマハからアプリリアへの移籍にあたり、“疑問”を覚えたことはなかったのかと尋ねられた。しかし彼は、一度もアプリリアを疑ったことはないと答えている。
「一度もない。僕はこのプロジェクトを心から信じているし、自分自身のこともしっかりと信じているんだ」
「だから常に時間の問題であり、努力の問題だと僕は思っていたんだ」
「レースでは、これまでに示されてきたように(アプリリアには)先頭集団内で争えるポテンシャルがあることは分かっていたんだ」
「そして僕たちは内部のことに集中している。僕はまだこのバイクを、このコースで最大限活かせていないから、ライディングし続けて、適切に進めていくことに集中しようと思う」
 イギリスGPでビニャーレスは優勝したフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)とのギャップがわずか0.5秒だった。惜しくも勝利を逃したビニャーレスだが、彼は2位が「素晴らしい結果だった」と語っている。
 彼は「勝利に目を向けている」としつつも、シーズン後半戦も地に足をつけて行く必要があると語った。
「ああ、嬉しいよ。でももちろん、優勝に目を向けているよ」
 ビニャーレスはmotorsport.comにそう語った。
「僕らは優勝を目指しているんだからね」
「もちろん、地に足をつけて落ち着いていることは必要だ。2位は長い道を歩んできた僕らにとって素晴らしい結果だ」
「期待した結果は得られない形でシーズンは始まったけど、ステップバイステップで良い雰囲気を、自信を作ってきた、それが僕らの求めていたものなんだ」
「アプリリアと一緒に良い形で取り組めている。僕らの考えは特定のコースだけではなく、毎回のレース、つまりどのコースでも戦える強いチーム、強いバイクを作り上げることなんだ」
「そして、実際そうなっているようだ。モンメロ(カタルニア)テストでバイクに良いフィーリングを見つけて以来のことで、僕も表彰台に上ることができるようになった」
「だからすごくハッピーだし、僕らの仕事にとても満足しているよ」
 
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