フェラーリF1、若手FP1テストは2回ともシュワルツマンを起用へ

 

 フェラーリはシーズン後半戦の2戦において、育成ドライバーでテストドライバーを務めるロバート・シュワルツマンをFP1で起用するためにスケジュールを調整中であることを明かした。F1は、F1昇格を目指す若いドライバーたちにF1マシンで走行する機会を与えるための規定を設けている。各チームは、各マシンに最低1回は金曜プラクティスにおいて、F1レースに3回以上の出場経験のないドライバーを起用しなければならない。

 シュワルツマンは昨年までのF2ではロシアのライセンスでレースに出場してきたが、ロシアのウクライナ侵攻によってロシア国籍のドライバーの走行に制限が設けられることになった後、フェラーリは、シュワルツマンが生まれた国であるイスラエルのライセンスを使用して活動を続けることを明らかにした。

ロバート・シュワルツマンがフェラーリSF21でテスト(ムジェロ)
ロバート・シュワルツマンがフェラーリSF21でテスト(ムジェロ)

 今年序盤の段階でフェラーリは、シュワルツマンをFP1で走らせる計画であることを明かしていたが、その計画に変更がないことを、ハンガリーGPの週末にレースディレクターのローラン・メキースが認めた。フェラーリは、チームに割り当てられたFP1でのルーキーテスト2回をシュワルツマンで行うという。

「我々は2回のFP1でロバート・シュワルツマンを起用する。どのグランプリで走らせるかはまだ確定していない。シンガポールなど、レースドライバーたちが比較的多くの走行時間を必要とするようなレースを選ぶことはできない。ピレリ(のタイヤ)テストがある週末を選ぶことには問題はないだろう」

 シーズン前半にFP1のルーキーテストを行ったのは、ウイリアムズ、レッドブル、メルセデスのみで、この3チームも1回の義務しか果たしていない。そのため、シーズン後半の9戦には頻繁にルーキーが登場することになるだろう。

 ウイリアムズは、育成ドライバーで今年FIA F2選手権に参戦しているローガン・サージェントをアメリカGPのFP1で起用することを発表。アルファタウリ代表のフランツ・トストは、次戦ベルギーGPのFP1で、レッドブルジュニアドライバーのリアム・ローソンを走らせる予定であると明かした。アルファロメオは、ザウバー・アカデミーのメンバーでF2で走るテオ・プルシェールを起用する意向を示している。

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