フォーミュラEに参戦するポルシェは来たる2022-2023シーズンに向けて、パスカル・ウェーレインのパートナーとしてアントニオ・フェリックス・ダ・コスタをチームに迎えたと発表した。
　2019-2020シーズンからフォーミュラEへの参戦をスタートさせたポルシェは、2021-2022シーズンにウェーレインの手によって初優勝を達成。しかしタイトル争いに絡むことはできず、チームランキング7位で3年目のシーズンを終えた。
　2022-2023シーズンは車両規格が“Gen3”に変わり、ポルシェにとっても自チームだけでなくアンドレッティにもパワートレインを供給するサプライヤーの立場となる。そんな新たなシーズンに向けてポルシェは、参戦当初からチームを支えたアンドレ・ロッテラーに代わり、ダ・コスタを起用することとなった。
　ダ・コスタはフォーミュラE発足初年度から参戦を続けているドライバーのひとりであり、アムリン・アグリからアンドレッティを経て、2019-2020シーズンにDSテチータに移籍。同年は3勝を挙げてタイトルを獲得した。
　今季のダ・コスタはニューヨークで1勝を記録。ポールポジションは2度獲得し、年間ランキングは8位だった。
　チャンピオン経験者としてチームを移籍するダ・コスタは、次のようにコメントした。
「夢が叶ったという気分だ。このチームでレースに勝つのが楽しみだ」
「フォーミュラEに限らず、僕はキャリアの中で何度もポルシェにやられてきた経験があるから、ポルシェが勝つためには何でもするチームであることは知っている。それがブランドのDNAなんだ」
「僕も彼らと同じ野心を共有しているので、チームと絆を深め、Gen3時代の幕開けに素晴らしいスタートを切るために一緒に仕事をするのが待ちきれない」
　またポルシェのフォーミュラEディレクターであるフロリアン・モドリンガーもコメントを寄せ、「アントニオと一緒に仕事をするのが楽しみだ」として次のように述べた。
「彼のことは様々な選手権を通して知っているし、個人的にも彼をリスペクトしている。彼がフォーミュラEで成し遂げてきたことは信じられないレベルだ」
「彼が優勝とタイトルを狙えるように、我々も戦闘力のあるGen3マシンを提供できるよう最大限の努力をする」
「チームは彼を迎えることを非常に楽しみにしている」
 
 
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