アルファロメオ、今季好調も「”信頼性問題”が足枷」とチーム代表振り返る。後半戦に向け修正狙う

 

 アルファロメオF1は前半戦のレースにおいて、信頼性の低さによって、ポイントを大きく取りこぼしてしまったと振り返っている。 
 2022年シーズンの前半戦終了時点で、アルファロメオはコンストラクターズランキングで6番手。開幕から9戦中7戦でポイントを獲得してきたが、直近4レースではノーポイントに終わっている。
 今シーズン、アルファロメオは信頼性の問題に苦しめられる場面が多々あり、バルテリ・ボッタスはイギリスGPでギヤボックストラブルによるリタイアを、ハンガリーGPを燃料システムの問題でリタイアしている。また周冠宇もフランスGPでパワーユニットに問題が発生してリタイアせざるをえなかった。
 その他にも他車との接触によるダメージなどにも見舞われたアルファロメオだが、結果だけみると昨年の総獲得ポイントを既に上回るなど好調なモノを示している。
 チーム代表のフレデリック・バスールは、前半戦のレースを振り返るとパフォーマンスこそ向上したが、信頼性の低さが足を引っ張ってしまったと語っている。
「我々は一歩前進できたと思う。純粋なパフォーマンスという観点からは、様々な要素から良いステップを踏み出せたと考えている」
 バスール代表はそう語った。
「それが常であるように、(パフォーマンス改善は)ひとつの理由から来るものではない。フェラーリのエンジンは改善したと思うし、我々もシャシーサイドで同様に良い仕事を行なったと思う。バルテリと周もパフォーマンスを発揮しているし、全体として良いステップを踏んでいる」
「そして、結果という面だが……我々は信頼性に関していくつかの問題を抱えていた。この部分がポイント獲得と言う面ではかなりの”損失”をもたらしている。ジェッダやシルバーストンのように我々が非常に好調なレース(でのトラブル)や周のインシデントもあった」
「これは我々にとっても、チャンピオンシップにとっても本当に残念なことだ。しかし現実は現実だ。我々は後半戦に向け、この問題に取り組むことが必要なんだ」
 なおバスール代表はクラッシュやトラブルによる損失はあっても、アルファロメオとしては中団グループ上位で戦うという期待に応えられているとも考えている様子だ。
「テスト初日には、シーズン最初の予選での何が起こるかは、誰も分かっていなかったと思う」
「完全に新世代のクルマで、参考にするモノもないため、その状況には我々全員が少し驚いていただろう」
「我々は開発を進める中で、盲目になっていたんだ。しかし、驚いたというのも適切な言葉ではないだろう。チームは2022年に向けて多大な努力を払っていて、こうした結果を期待していたんだ。良い気分だよ」
 
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