アキュラ、LMDh車両『ARX-06』正式発表。「インディカーやホンダF1での勝利のテクノロジーが盛り込まれている」

 

 ホンダの北米高級車ブランドであるアキュラは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)の2023年シーズンに投入予定の新LMDh車両『ARX-06』を正式発表した。
 アキュラは、すでに7月にARX-06のシェイクダウンを済ませ、サーキットでの実走行テストを開始しているが、これまでは白黒のカモフラージュカラーリングを施されたマシンの画像が限定公開されているのみだった。
 17日(水)に白を主体としたカラーリングの全貌が初公開された他、19日(金)にカリフォルニアで開催されるモントレー・カー・ウィークで一般公開される予定となっている。
 また、ARX-06に搭載されるエンジンなどの技術詳細も明らかとなった。オレカの次世代LMP2マシンをベースとしたシャシーに搭載されるのは、ARX-06のためにデザインされた2.4リッターツインターボV6エンジン。このエンジンは、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)内部で設計されたという。
 アキュラによると、このエンジンはホンダの耐久レース用エンジンとしては最小の排気量で、現行車両であるARX-05の3.5リッターV6エンジンを大幅に下回るが、リヤアクスル出力で500kW(約680PS)という性能目標には対応しているという。新エンジンのバンク角を90度にすることで重心を低くし、慣性モーメントを小さくしているとしている。
 ここにXtrac、ボッシュ、ウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングが共同で構築した標準ハイブリッドシステムが搭載されることになる。
 マシンのエクステリアデザインは、ロサンゼルスのデザインスタジオ、HPDのエアロエンジニア、シャシービルダーのオレカが共同で完成させたという。
 また、ドライバーの意見を採り入れた設計も行なわれている。VRヘッドセットを使ったテストランを経て、空力と視認性を向上するため、サイドミラーの位置が調整されたという。
 HPDのパワートレイン設計チームを率いたピエール・デスカンプは、次のように述べた。
「IMSAとACOの新しいルールパッケージが提示した課題を受け止め、我々は非常に競争力のあるソリューションを開発した」
「ICE(エンジン)の設計において、我々はHPDにとって新しい方向性を打ち出した。 …読み続ける

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