リカルド「これで終わりではない」マクラーレン離脱を承諾も、F1でのキャリアは諦めず
ダニエル・リカルドは、マクラーレンとの契約を1年早く終了し、2022年末でチームを去ることをチームとともに発表、その際にSNSを通してファンに対し、直接メッセージを送った。契約の早期解消はチームが決め、自分がそれに同意したということ、今後もF1で走りたいという強い意志があり、再び実力を発揮できるという自信もあることを、リカルドはファンに対して明かした。
ベルギーGP直前の8月24日、リカルドとマクラーレンは、2023年末までの契約を1年早く終了し、リカルドが2022年末でチームを離脱することに互いに合意したと発表した。
HRT、トロロッソを経てレッドブルで2014年から2018年までを走り、ルノーで2年間を過ごしたリカルドは、その間に7勝を挙げ、2014年と2016年にはランキング3位を獲得、実力を高く評価されていた。しかし2021年に3年契約でマクラーレンに加入したリカルドは、それまでの力を発揮できずに低迷し続け、その結果、チームは契約を早期に切り上げることを考え始めた。サマーブレイクが始まった直後には、マクラーレンは2023年に向けてアルピーヌのリザーブドライバーであるオスカー・ピアストリと契約したとのうわさも持ち上がっていた。
マクラーレンとともに契約終了を発表した日、リカルドは自身のSNSに、ファンへのメッセージを伝える動画を公開した。
「皆にニュースを伝えたいと思う。いい話ではない。ほろ苦いニュースだ。でも皆はこの話を僕自身から聞くのが一番いいと思った。2022年が僕がマクラーレンで走る最後の年になる」とリカルドは語った。
「もちろん僕たちは双方で多くの努力を払ったが、僕たちが望むような形では機能しなかった。それでチームは来年に向けて変更を行うことを決めたんだ」
「たくさんの議論を重ねた。でも最終的にはこれが双方にとって正しいことだということに、お互いに合意した。もちろん今年の残りのレースを走るし、全力を尽くし続ける」
「今後何が待ち受けているのか? それはまだ分からない。状況を見ていこう」
「マクラーレンで過ごした年月のことを、笑顔で振り返るよ。自分についてたくさんのことを学んだ。それはキャリアの次のステップに役立つし、人生全般において自分の助けになると考えている」
「リザルトの面では、コンスタントに結果を出し、自分が求めていた調子を出せる状況に、必ずしも常にあったわけではなく、厳しい週末が何度かあった。そう感じてはいるが、同時に、このチームと過ごした時間のなかに、ハッピーな思い出もたくさんできた。たとえば(優勝した2021年の)モンツァだ。表彰台の最上段に立ったこと、チームに2012年以来初の優勝をもたらしたことを思い出す。そういう最高の出来事があった。皆の笑顔を見られたこと、その瞬間に立ち会えたことを、僕は決して忘れない。だからここでたくさん良いことがあったことも事実なんだ」
「このスポーツが今でも大好きだ。そのことは何も変わっていない。僕のなかにはまだ炎がある。自分はこの仕事を最高レベルでやれるという自信を持っている。そういうものがまだ残っているんだ」
「物事にはいい時もあれば悪い時もある。どういう時も皆が応援してくれていることに、感謝していると伝えたかった。僕にとってこれで終わりではない。この先何があるのか、見ていこう」
リカルドの移籍先の選択肢としては、古巣のアルピーヌ、アルファロメオ、ウイリアムズ、ハースが考えられる。ただ、アルピーヌは現時点ではピアストリとの2023年契約が有効であると主張しており、空きシートができるかどうかは定かではない。
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