ドメニカリCEO、今後ロシアでF1を開催することはないと断言。主催者側は早期の契約打ち切りに対して返金を要求
F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリはロシアでのF1開催について、同国のプロモーターたちとの話し合いが今後行われることはないと認めた。
9月にソチで開催予定だったロシアGPは、ロシアのウクライナ侵攻を受け、今年2月に2022年のF1カレンダーから外された。当時、レース主催者のRosgonki社はこのニュースに対して、レースが開催される可能性は残っていると発言していた。
しかしその望みは、今年のスケジュールを23戦から22戦に減らしたドメニカリによってすぐに断たれた。さらにF1は、ロシアでの放映権を持つ『Match TV』との放映権契約を解除し、F1のストリーミングサービス『F1 TV』のロシア国内への配信をブロックした。
最近のドイツの『Bild』とのインタビューで、ドメニカリはロシアに対するF1の厳しい姿勢を認め、ロシアでは二度とF1グランプリを開催することはないだろうと示唆した。
「絶対ないとは言えないというのが、いつもの私の考えだ」とドメニカリは語った。
「だがこの場合、私が確実に約束できることは、我々が彼らと交渉することはもはやないということだ」
「ロシアでレースが行われることはもうない」
Rosgonki社代表のアレクセイ・チトフはこの状況について、F1が早期に契約を打ち切ったことについて返金を求めているとコメントした。
「この債務は存在し、確認されているし、このことについて我々の立場は変わっていない」とチトフはロシアの国営通信社『TASS』に語った。
「ロシア連邦でのレース開催に関するフォーミュラワン・マネジメントの現在の立場にかかわらず、我々は返金を期待している」
「世界のスポーツの現状は極めて政治的だ。このことを念頭に置いて、ドメニカリの言葉を受け止める必要がある。彼の発言は、真のスポーツ精神とは関係のない、政治的な意味合いが顕著だ」
「今後の我々の関係性は、今日の時点では非常に不透明だ。ドメニカリの立場を考慮してさらに仕事を進めることになるだろう」
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