2026年から参戦決定! アウディにとってF1は「チャレンジングな走る実験室」

 

 2026年シーズンから、アウディがF1にパワーユニット(PU)・マニュファクチャラーとして参戦することが、8月26日にスパ・フランコルシャンで発表された。アウディの取締役会会長のマルクス・デュースマンは、「F1は我々にとって、非常にチャレンジングな開発研究室である」と語った。
 以前から公然の秘密として語られてきたアウディのF1参戦計画が現実のモノとなった。アウディはベルギーGPの舞台であるスパ・フランコルシャンで記者会見を行ない、2026年からのF1参戦を正式に発表したのだ。この記者会見には、F1のCEO兼会長であるステファノ・ドメニカリや、FIA会長のモハメド・ベン・スレイエムも出席。F1やFIAからの期待感の表れを感じさせた。
 2026年シーズンから、F1は次世代のPUに移行することになっており、そのレギュレーションが先日世界モータースポーツ評議会で承認された。これに呼応するように、今回アウディの参戦が明らかにされたわけだ。なおアウディは、当初予定されていたチームとしてでの参戦ではなく、PUマニュファクチャラーとしての参戦になるという。
「モータースポーツは、アウディのDNAの不可欠な部分だ」
 アウディのデュースマン取締役会会長は、そう語った。
「F1は我々のブランドにとって、グローバルなステージであると同時に、非常にチャレンジングな開発のための実験室でもある。高性能と競争力の組み合わせは、常にこの業界の革新と技術移行の原動力となっている」
「新しいルールが導入されるため、今こそが我々が参加するのに適切な時だ。つまるところ、F1とアウディは共に、明確な持続可能性という目標を追い求めている」
 今回の発表では、アウディがいずれのチームにPUを供給することになるのかという点も明らかにされなかった。しかし年末までにはパートナーとなるチームを決定するという。
 広く噂されているところでは、アウディのパートナーとなるチームは、現在アルファロメオとしてF1に参戦しているザウバーになるのではないかとみられている。
 アウディはル・マン24時間レースを始めてハイブリッドエンジンで制したメーカーであり、フォーミュラEでもルーカス・ディ・グラッシを擁して初代勝者に輝いたという実績を残している。
 そんなアウディだが、F1に参戦するのはこれがブランドの歴史上始めてのこと。どんな活躍を見せるのか、注目が集まる。
 
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