アルピーヌ、ピアストリとの契約有効に自信「F1昇格を伝えた時、彼は笑顔で感謝を述べた」

 

 アルピーヌとオスカー・ピアストリの契約問題が非常に拗れている。これについて同チームの代表であるオットマー・サフナウアーは、実際本人にF1昇格を伝えたと主張しており、その時ピアストリは笑顔で感謝の気持ちを語っていたという。
 フェルナンド・アロンソが今季限りでアルピーヌを離れ、来季からアストンマーチンの移籍することが発表された直後、アルピーヌもアロンソの後任として、現在リザーブドライバーを務めるオスカー・ピアストリをレギュラードライバーとして起用することを発表した。
 しかしピアストリはこの発表を受け、自身のSNSにコメントを発表。契約を結んだこと、そして来年アルピーヌでレースをすることを否定した。ピアストリは、ダニエル・リカルドの離脱が決まったマクラーレンに加入するものと見られている。
 アルピーヌのサフナウアー代表は、ベルギーGPの土曜日に”ピアストリ問題”についてコメント。本人に直接F1昇格が決まったことを伝えたと主張した。
「発表が行なわれる前に、私はオスカーに話をした」
 そうサフナウアー代表は語った。
「彼はたまたまシミュレータで作業をしていたので、私は彼のところに行った。彼は笑顔で、感謝していた。その後すぐに、我々はプレスリリースを発表した」
 またサフナウアー代表は、ピアストリのコメントなしでプレスリリースを発表した理由について、ピアストリのマネジメントとのやりとりを避け、迅速に対応したかったからだと説明した。
 なおピアストリが契約を否定したことについては、SNSを見て最初に知ったと、サフナウアー代表は語った。
 F1の契約承認委員会(CRB)は、月曜日にピアストリの件について検証を行なう予定としている。しかしサフナウアー代表は、アルピーヌの契約が有効であることに自信を持っているという。
「契約期間は2024年までで、23年末にオプションが付けられているモノだった」
 そうサフナウアー代表は語った。
「私はそのことだけを言う。もちろん、他にもたくさんのことがあると思う。これまでも言ってきたように、私は契約の詳細について話すのはあまり好きじゃない」
 サフナウアー代表は、ピアストリがチームとの約束を果たさなかったことは「残念」だと語るものの、それでも彼らの関係が揺らぐことはなかったという。
 ピアストリは今週末スパ・フランコルシャンには来ておらず、エンストンにあるアルピーヌのファクトリーでシミュレータのドライブを担当している。
 サフナウアー代表曰く、月曜日に行なわれるCRBの会合の結果を受け、2023年シーズンへの選択肢を検討し始めるという。
「我々は月曜か火曜まで待ってから、適切な情報を手にし、状況を見て判断を下すべきだと思う」
 
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