ポールからしかレースできない? ハミルトン、接触アロンソの罵りに「彼にどう思われているか分かった」とどこ吹く風

 

 スパ・フランコルシャンで行なわれたF1第14戦ベルギーGP。メルセデスのルイス・ハミルトンは1周目にアルピーヌのフェルナンド・アロンソと接触したが、その責任を認める一方で、無線でハミルトンのことを罵ったアロンソとは話すつもりはないと語った。
 ハミルトンは、オープニングラップのケメルストレートで2番手のアロンソに並びかけると、レ・コンブのアウト側からオーバーテイクを試みた。
 ハミルトンは部分的にアロンソの前に出たものの、行き場を失ったアロンソの左フロントタイヤとハミルトンの右リヤタイヤが接触。アロンソはそのまま走行を続けられたが、宙を舞ったハミルトンのマシンは着地した際に大きなダメージを負い、ハミルトンは走行を継続することはできなかった。
【動画】ハミルトン宙を舞う! ベルギーGP1周目に発生したアロンソとの接触
 ハミルトンはリタイア後、接触の責任を認め、アロンソが死角にいたと説明した。
 motorsport.comが接触について尋ねると、彼は次のように答えた。
「今回は間違いなく僕のせいだ」
「不運なことだ。これがモータースポーツだからね」
「ターン5でアウト側からオーバーテイクしようと全力を尽くしたんだ。ただ僕は十分なスペースを空けられなかったから、そのツケを払うことになった。意図的なモノじゃなくて、ただそうなってしまっただけなんだ」
 接触されたアロンソはチームに無線で激怒し、ハミルトンを「一番手スタートでしかレースすることしかできないバカ野郎」と罵倒した。
 アロンソのコメントについて尋ねられたハミルトンは、アロンソが自分のことをどう思っているのか「知れて良かった」と答えた。
「”それ”に対してのコメントはない。その場の勢いでどう感じるのかは理解できるけど、彼が僕についてどう思っているのかが分かってよかったよ」
 そうハミルトンは不敵な笑みを浮かべながら語った。
「彼の気持ちが分かって良かったよ。でもさっきも言った通り、意図的なモノじゃないし、その責任は僕にある。それが”大人”のやることだ」
 アロンソと話すつもりはあるかと訊くと、彼は次のように答えた。
「いや、彼のコメントを聞くまでは(話さない)ね」

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