レッドブル代表にとっても期待以上。フェルスタッペンのベルギーGP驚異のパフォーマンス

 

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、F1ベルギーGPでのマックス・フェルスタッペンの追い上げは、期待した以上だったと評価した。
 フェルスタッペンはF1ベルギーGPの予選で圧倒的な最速タイムを記録したものの、パワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティを受け、14番グリッドからレースを進めることになった。
 しかしそんな苦境をものともしなかった。フェルスタッペンは驚異的な速さでポジションを上げていき、44周レースの12周目には早くも首位に浮上。その後はピットストップのタイミングで一時的に首位の座を明け渡すことになったものの、首位を取り返すと後続を引き離しにかかり、最終的には2位に入ったチームメイトのセルジオ・ペレスに17.8秒のリードを築き、トップチェッカーを受けた。
「我々は、このサーキットで自分たちの強みを発揮したと思う。非常に効率的なマシンがあるし、良いセットアップも見つけた」
 ホーナー代表はレース後にそう語った。
「マックスは、フリー走行1回目の1周目から、驚異的な調子を維持した。でも戦略的にここでペナルティを受けることになり、実質的に13番手(8番グリッドのピエール・ガスリー/アルファタウリがピットレーンスタートとなったため)からスタートした」
「マックスは集団の中をうまく駆け抜けていく必要があり、最初の数周で非常に効率的に追い上げていった。彼は我々が予想していたよりもはるかに早く上位に躍り出た」
「最初のスティントでは、ソフトタイヤが非常にうまく機能しているように見えた。その後、マックスとチェコ(ペレスの愛称)のペースは、カルロス(サインツJr./フェラーリ)を簡単に追い越すことができた。最も支配的な形でレースを終えるのには十分なペースだった」
 レッドブルは、2010年から2013年まで、4年連続でダブルタイトルを獲得する圧倒的な強さを見せた。ホーナー代表は、その時のような強さを、今季のチームは手にしていると感じているという。
「おそらく2010年か2013年以来、チームとして最も支配的なパフォーマンスのひとつだった。当時と同じような状況だと思うし、14番グリッドからスタートしてレースに勝ったことはなかったんじゃないかな」
「この驚異的なパフォーマンスと多くの功績は、舞台裏にいる人たちのおかげだ。ここにあるのは最終的な”製品”であり、ドライバーはそれを最適化しているんだ。このマシンとパワーユニットにおいて素晴らしい仕事をした、ミルトンキーンズの陰のヒーローたちのおかげだ」
 ホーナー代表はそうチームスタッフたちを称賛しつつ、フェルスタッペンのパフォーマンスに舌を巻いた。
「レース前のプロットなどを見ると、最後のピットストップまでに表彰台圏内のどこかにいるように見えた。しかし、18周目までに首位争いをするなんて、予想外だった」
 そうホーナー代表は言う。
「ご存知のように、マックスは非常に自信を持ってレースに臨んだ。気温がかなり高くなったにも関わらず、ソフトタイヤでスタートすることを選択した。マシンの相対的なパフォーマンスにどう影響するかは分からなかったけど、少なくとも土曜日よりも10〜15度ほど暑かったと思う。そして、タイヤがどれほど温度に敏感かはよく理解している」
「予想するのは非常に難しかったけど、予選でのパフォーマンス上でのアドバンテージは、レースにも持ち越されることになった」
「マックスは昨年チャンピオンに輝いてから、さらに一歩前進したと思う。多くの部分で彼は解き放たれたと思うし、信じられないようなレベルでドライブしている。チャンピオンシップの現状を見る限り、非常に健全に見える」
「でも、物事は急速に変わる場合もある。オーストラリアを終えた段階では、我々は46ポイント遅れていたんだ。でも、数レースでそれを好転させることができた。各レースをひとつずつしっかりと戦っていき、チャンピオンシップの行方は自分たちで処理する。だからこの勢いを維持したいと思う」
 
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