F1での現役続行を望むリカルド。2023年の選択肢はイタリアGP後に検討へ「自分の希望ははっきりしている」
ダニエル・リカルドは、F1での自身の将来について、今回のトリプルヘッダー最終戦であるF1第16戦イタリアGPの後に検討するだろうと述べている。
リカルドとマクラーレンは、契約を1年短縮することで合意した。つまり2者は今シーズン末でたもとを分つことになる。現段階で2023年に向けたリカルドの選択肢は不明だが、彼はF1でレースを続けたいと断言している。
「何かやるといえばそれはF1だ」と先週末スパ・フランコルシャンでリカルドはメディアに語った。
「それこそが、近い将来自分がレースをする唯一の場所だ。だから少なくとも自分が望んでいることははっきりしている」
「でも考えたいと思う」
先週末のベルギーGPは、今週末のザントフォールトへ続き、その次のモンツァでのイタリアGPで終わる慌ただしいトリプルヘッダーの初戦だった。昨年のモンツァは、リカルドが直近でF1優勝を決めた場所だ。
「今週末は少し波があるし、トリプルヘッダーに入っていくから、これからの3週間は大変だと思う」
「必ずしもこの話題についてではなくて、スケジュールのことだよ。だからこの3連戦を終えたいし、そうしてから自分がどう考えるかを見てみたい。急いで決断することには興味がない。もちろん感情的にもならない」
「どうなるか様子を見ていくけれど、僕がマシンに乗っているのならそれはF1マシンであることは確かだし、それが目的なのは間違いない」
先週末まで、リカルドはアルピーヌでフェルナンド・アロンソの後任候補だと指摘されていた。しかし報道によるとアルピーヌの上層部は、ピエール・ガスリーの起用についてレッドブルと交渉する方向だという。ガスリーはレッドブルとあと1年契約が残っている。またハースとウイリアムズも来年にシートが空く可能性があるが、2チームとも数字の上では、リカルドにとっては妥協の選択肢になると思われる。
リカルドの苦境を見てとった『Sky F1』のマーティン・ブランドルは、以前より8度のグランプリ優勝者であるリカルドの大ファンだったが、彼はまるで「傷ついた人物」のように見えると語っている。
「ダニエルを見ていられない」とブランドルはスパ・フランコルシャンで語った。
「痛々しくはないだろうか。私は彼のことを友人だと思っているし、人間としてもレーシングドライバーとしても高く評価している」
「私がマクラーレンだったら、同じことをしただろう。彼はペースを出すのに苦戦しており、あと18カ月もこの状態を続けることはできない。私はまったく同じことをしただろう」
「彼らがどのようにしてそうしたかというと、合意を結んだ。これは厳しいビジネスなのだ」
「ダニエルがグリッドに残りたいとか、アルピーヌや他のチームに行きたいと考えていることに私はピンとこない。彼にはそうできる可能性があると思う。だが私は傷ついた人物を見ているような感じだ。『今年レースで優勝してやる。来年もグリッドに残るつもりだ。彼らがここで間違った選択をしたことを見せてやる』という様子が感じられないのだ」
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