アルピーヌ代表、ピアストリへの“忠誠心不足”を否定。「至れり尽くせり」のサポートをしてきたと主張

 

 先日、マクラーレンとアルピーヌの間でオスカー・ピアストリの契約を巡る騒動が巻き起こったが、F1の契約認定委員会は2023年の有効な契約はマクラーレンとピアストリの間にあると発表し、この騒動には終止符が打たれた。
 ピアストリはF1公式サイトのインタビューの中で、アルピーヌの一連の動きには「動揺」し、「奇妙」であったと語っていた。アルピーヌがピアストリに対する忠誠心に欠けていたのではないかという指摘もある中で、チーム代表のオットマー・サフナウアーは土曜日のFIA記者会見の中で、昨年末にピアストリと交わした「ヘッド・オブ・ターム(法的拘束力を持たない文書)」の存在について言及した。
「我々は前年型マシンでの3500kmの走行を含め、彼に対して至れり尽くせり、予定以上のものを提供した」
「マクラーレンとメルセデスが、リザーブドライバーがいないので彼(ピアストリ)を使わせてくれないかと聞いてきた時、我々はそれを許可した。そして彼に報酬も支払った。それが我々のオスカーに対する忠誠心だ」
 そんなサフナウアーは、アルピーヌでのF1参戦を否定したピアストリの忠誠心に疑問を呈するコメントを残していた。一方のピアストリとしては、チームを離れることを内々に伝えていたにもかかわらず、アルピーヌが自身のレギュラー昇格を発表したことに不信感を覚えている。
 サフナウアーは土曜日の会見の中でもその考えを変えておらず、次のように語った。
「契約をする上でオスカーに求めたのは、2023年と2024年に、アルピーヌのドライバーになるか、それとも別の場所に配置されるかということだった」
「しかし彼はそれをしなかった」
 この一連の騒動により、アルピーヌは2023年にエステバン・オコンのチームメイトとなるドライバーを失った形となった。アルピーヌはアルファタウリのピエール・ガスリーを狙っているとも言われているが、ガスリー獲得のためにはレッドブルとの交渉が必要となってくるだろう。
 ただサフナウアーは今回の騒動がアルピーヌのイメージに悪影響を与えるとは考えておらず、チームのイメージは「コース上でどういう戦いをして、どんなパフォーマンスを残すか」にかかっているとした。
「我々は今年に限らず、できる限りの事をしていくが、チームの改善には引き続き取り組んでいる」
「ドライバーの採用活動に関しても、資金を投じている。我々はトップ3に入るために何が必要かは理解しているし、我々の目標は5年後に世界選手権を制することだ」
「そのためには初歩的なものから身につけていく必要があるし、我々はまさにその過程にある。アルピーヌのイメージにおいてベストなのはコース上で勝つことであり、我々はそれを目指していく」
 ピアストリ、そして同じく今季限りでアルピーヌを離れることになったフェルナンド・アロンソのコメントからは、アルピーヌとの交渉に苦悩したことが見て取れる。アロンソは交渉の中で常に「違和感」があったと語っており、それがアストンマーチンへの電撃移籍の一因となったと言える。
 これについてサフナウアーは次のように語った。
「やるべきことは、何が起きたのかをしっかりと振り返って、どこに欠点があったかを理解し、将来のためにそれを修正することだ」
 
 
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