エスパルガロ兄、ミサノテストで転倒し左手小指を骨折。次戦アラゴンGPには影響なしと本人談

 

 MotoGPは第14戦サンマリノGP終了後に、同地で公式テストを実施した。その2日目、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は転倒を喫して、左手小指を骨折してしまった。
 エスパルガロはテスト2日目午前のセッション終盤、1分31秒33の自己ベストを記録し、さらにタイムを縮めようとしていた。しかしその際、ターン13でスリップダウンを喫してしまった。この転倒の結果、エスパルガロは左手小指に微小骨折を負ってしまった。
 既にメディカルセンターで治療を受けているが、今後スペインの病院で詳細な検査を行なう予定だ。ただ手術などは必要ない状態のようで、次週のアラゴンGPにも出場可能だと見られている。
「高速コーナーでクラッシュしてしまったから、そこは少しアンラッキーだったかもね。グラベルに指をとられて、骨折してしまった。でもアラゴンGPには影響しないだろうと思っている」
 エスパルガロはそう語る。
「とにかく、今週は怪我の予後のために何かできることはないか、ザビエル・ミル先生に診察してもらって、確認してくるつもりだ。既にレントゲンの写真は見てもらっていて、手術は必要ないとなっているから、今は休息する」
 なおテストプログラムについて尋ねられると、彼は2022年シーズンの現バイクの改善ではなく、2023年シーズンに向けたテストに励んでいたと答えた。
「2023年に向けたことをテストしていたんだ。テスト前日には、エンジニアに落ち着いていく必要性を説いていた。今年はチャンピオンシップで良い結果を持ち帰るチャンスがある。僕らに向いたコースも来るし、今の上手く機能しているバイクで続けていくんだとね」
「1日目にはかなり変化のあるエアロダイナミクスのパッケージを試したけど、上手く行った。でもライディング面ではよりフィジカルを要求するようになったね。でも僕は好きだよ」
「エンジンについては改善できればと思うけど、まだ無いんだ。バレンシア(テスト)に向けて期待しているけど、来年のセパンテストまでは、2023年型の決定版を手にすることはできないだろう」
 なおエスパルガロは第12戦イギリスGPのFP4で転倒した際に右足かかとも骨折していた。この怪我も手術の必要はなく、静養を経て第13戦オーストリアGPに出場し、決勝では6位入賞を果たしている。
 ポイントリーダーのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)を33ポイント差で追っているランキング3番手のエスパルガロ。満身創痍の状態となっているが、逆転でのタイトル獲得を全く諦めてはいないようだ。
 
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